「しゃがむ」ことを忘れた日本人!その影響とは? [ 健康スタジオ横浜 ]
● 「しゃがむ」ことを忘れた日本人!その影響とは?
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
皆さんはしゃがむことができますか?
つぎのようにしゃがんでみてください。
1.両足をそろえて膝に手を当てて、かかとを床から浮かせずにそのまましゃがみます。
2.お尻を下ろして、ひざ下のスネのところを両腕で抱えます。
これが出来ればバッチリOKです。
ところが、最近ではこの「しゃがむ」動作を出来ない人が残念ながら増えています。
それではもう少しハードルを下げてつぎのようにしゃがんでみましょう。
3.両足を肩幅くらいに広げて同じようにしゃがんで両腕で抱えます。
いかがですか?
昔の人はみなさん出来ました。
これが出来ないと昔だったらトイレで用を足すことが出来なかったはずです。
カカトを上げてなんておっしゃる人がいるかもしれませんが、つま先でグラグラしながら不安定な状態でしゃがんでいたら落ち着いて用を足せるものではありません。
もしも、しゃがめない人がいるとしたら、身体機能が落ちています。
このような基本的なことを我々は忘れてしまっています。
至急取り戻しましょう。
便利快適な世の中は人間の能力を根こそぎ衰えさせます。
想い出していただければ合点がいきます。
電卓が登場して暗算が出来なくなりました。
ワープロが登場して漢字を書くことが出来なくなりました。
家電製品が登場して、生活様式が和式から洋式に変わり、椅子の文化になりました。
トイレも和式から洋式に変わりました。
特に女性がその影響を大きく受けています。
「しゃがむ」動作が激減し、太ももの筋肉が落ちると、膝に大きな負担がかかるようになります。
その結果、膝痛、O脚などをはじめ、膝に問題を抱えている女性が大変増えています。
男性は女性に比べると筋肉量が多いので、そこまで増えていませんが、太ももやふくらはぎが弱ってくれば同じです。
膝痛になると出歩くことが億劫になり行動範囲が狭くなります。
さらに足腰全般が弱り外出も減ってきます。
そうなると脳への刺激も少なくなり、寝たきりや認知症のリスクが非常に高くなります。
しゃがめなくなると正座もできなくなります。
矢山式気功法の中に、屈伸と足を開いて片膝を曲げもう一方の脚を伸ばす伸脚がありますが、この二つともしゃがむ動作が入っています。
最後にしゃがめなくなった身体の原因をお伝えいたします。
下腿三頭筋(ふくらはぎ)のヒラメ筋の下部、アキレス腱の上の部分が硬くなって伸びなくなっています。
ここが伸びればしゃがめるようになります。
先日のホリデースペシャルセミナーでも説明をいたしましたが、しゃがめなかった人が写真の傾斜板に乗って伸ばしてあげると、乗る前に比べて少ししゃがめるようになります。
ふくらはぎの部分には6本の経絡が通っています。
足の気の流れを促進させるためにもしゃがむことが出来る身体は必要です。
毎日乗って伸ばしてあげると思ったよりも早くしゃがめるようになります。
取り戻しましょう。
忘れてしまった日本人の身体能力を!
本日も最後までお読みくださりありがとうございます。