タンパク質は生命(いのち)をつくる栄養素!あなたは十分摂れていますか?!!
●タンパク質は生命(いのち)をつくる栄養素!あなたは十分摂れていますか?!!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
本日は現代日本人の栄養についてぜひとも心にとめていただきたい内容です。
「栄養失調」と聞くと、「今の日本では関係ないよ!」と思う人が多いのではないでしょうか?
食べるものは豊富にありますし、体格も結構ふくよかな人が多いので、まさか栄養不足、栄養失調なんてあり得ないと思う人が大半だと思います。
ところが、厚生労働省の調査によると、現在の日本人の1日のたんぱく質の摂取量は、戦後まもなくの頃と同じ水準ということです。
実に驚きですね。これでも信じられないと思っておられる方が日本人の大半です。
タンパク質を最も多く摂っていた1995年に比べてみても85%にまで下がっています。
そして、高齢者(65歳以上)の6人に1人が栄養失調になっていると言われています。
あくまでも平均値ですから多く摂っている人もいますが、足りない人が増えているのは事実です。
タンパク質不足の原因としては、
・痩せていることが良いとしているダイエットブームがその一つ。
・中高年のメタボ予防で最も必要なタンパク質までもが摂取されていない。
・タンパク質の絶対的な必要量の摂取のしかたを理解していない。
お腹がある程度満たされるまで食べてはいますが、絶対的な栄養素が不足しているのが現状です。
また食事の質が悪いと十分な栄養が摂れていないために、補うためにより多く食べないと必要な栄養が摂取出来ないため、結果的に太っている人も増えています。
「栄養失調肥満」= 太っているけれど栄養失調
タンパク質は命をつくる栄養素です。
殆どの方は、「タンパク質」と聞くと、「筋肉をつくるためのもの」だけ、と思われているかもしれませんが、大きな間違いであり、それだけではありません。
人間の身体は、水分と脂質を除けば、そのほかはすべてタンパク質で出来ています。
心臓をはじめとした臓器、皮膚といった身体の各器官の主成分もタンパク質でできています。また、髪の毛や爪も伸び続けています。今この瞬間も伸びています。
このような新陳代謝に優先的にタンパク質が使われますので、タンパク質の絶対量が足らないと、骨や関節や筋肉の修復などに使われるたんぱく質が足らなくなります。
したがって骨折しやすくなったり、身体の関節や筋肉を傷めやすくなるといった症状が出ます。
私たちの身体は24時間動き続けていて、各器官の細胞も順次入れ替わっています。
それにはタンパク質が絶対的に必要となります。
実はタンパク質には様々な顔があります。
美容でよく耳にする「コラーゲン」、酒飲みは気になる健康診断で目にする「γーGTP]、「ヘモグロビン」や、ほとんどの「酵素」、「ホルモン」などもたんぱく質です。
タンパク質は、筋肉をはじめとする、身体の様々な部分をつくるだけではなく、全身のほぼすべてに関わっており、生命維持を担っています。
なかでも意外と知られていないのが、感情や気持ちに影響する脳内の物質とたんぱく質の関係です。
例えば、心を落ち着かせるセレトニン、喜びや快楽を感じさせるドーパミン、恐怖や驚きを感じさせるノルアドレナリンといった言葉は聞いたことがあると思います。
実は、これらの物質の主な材料は、人が口から入れたたんぱく質です。
たんぱく質の不足は、身体の維持の低下だけでなく、メンタルの不調につながることがあります。
それでは、どれくらいの量のたんぱく質を摂取したら良いのでしょうか?
スポーツ分野、ダイエット分野、一般生活、医療・介護の分野によってそれぞれ摂取量に違いがあります。
・一般生活者
体重1kgに対して1g
体重50kgの人は50g、体重60kgの人は60gとなります。
・普段から運動をしている人
体重1kgに対して1.2g~1.5g
運動の強度にもよりますが、体重50kgの人は60g~75g、体重60kgの人は72g~90gとなります。
・高齢者(65歳以上)
体重1kgに対して1.2g
身体が衰えてきて、消化、吸収、排せつ能力が落ちてきますので、栄養素も多く摂る必要性が生じてきています。
もちろん普段からしっかり運動をされている高齢者は、それなりに栄養が多く必要となります。
体重50kgの人は60g、体重60kgの人は72gが最低ラインとなります。
いかがでしょうか。
最低限これだけの量を摂っていますか?
多くの日本人が下回っているので、様々な不調を抱えることになります。
ぜひご自身の最低必要栄養量を確認なさってください。
高齢になるとあまり食べなくてもいいと考えている人もいるようですが、元気で暮らしていくためには、しっかりと食べて栄養を摂ることが必要です。
高齢者は身体の力が落ちてくると、消化力、吸収力、排泄力も落ちてきます。
普段から運動をして内臓の働きを高めておくことも必要です。
栄養を多めに摂ることをおすすめしています。
たんぱく質を上手に摂取していないと、ビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、鉄などの微量栄養素の吸収がうまくできません。
まずタンパク質が栄養のベースであることを覚えておきましょう。
普段の食事だけで摂取するのは結構無理があります。
プロテインやサプリメントを効果的にお使いになることをおすすめいたします。
各食材のたんぱく質の量についてはこちらをご覧になってください。
各料理のたんぱく質の量についてはこちらをご覧になってください。
高齢者にとって一番の幸せとは!
・自分の身の回りの事を自分で出来る自由
・好きな時に好きなところへいつでも行ける自由
・自分のやりたいことが出来る自由
いつまでのこの自由を確保しておきたいものです。
この自由のあることが最高の幸せです。
最後までお読みいただきありがとうございます。