日本人が忘れてしまった「しゃがめる身体」を取り戻せ!
●日本人が忘れてしまった「しゃがめる身体」を取り戻す!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日は「しゃがむ」がテーマです。
日本はGDPでも韓国に抜かれ、順調に衰退し没落していく途上にあります。
これはもう誰の目に見ても明らかです。
今は大きく変化をしている時代です。しかし、変化からかけ離れて過去のやり方や肩書などにしがみついていると、ここ数年メディアを賑わせている様々な事件のように、これからは個人にも及んできます。
そのようなときに、少なくとも身体の機能を保っていれば、少しは望みも繋ぐことができるのですが、身体機能さえも衰えさせて、あえて衰えさせてという表現の仕方をさせていただきます。
特に日本人の中高年者の多くは身体の機能を残すために身体を動かすことを非常に嫌っている人たちがいます。日常生活が忙しくてそれどころではないのかもしれませんが。それも頭の中にこしらえた思いそのものです。
このような生活習慣が、寝たきりや認知症のリスクを高かめている要因ともなっていますが、ご本人たちはまったく意に関せずです。
そこまでしてやることはない。あとは野となれ山となれ。これが運動不足大国である日本の現状です。
そして、若い世代や日本の国力の足を引っ張っていることにも我関せずです。
さて、身体のほうに戻りましょう。
しゃがんだり、立ったり。
以前の日本人なら誰でも当たり前のように出来た身体動作です。
この動作が出来なければ日常生活を送ることが出来ませんでした。
畳の上で正座になる、あぐらをかくといった姿勢で、食事や一家団欒、来客の接待などの日常生活が行われていました。
その当時のトイレは和式がほとんどだったので、しゃがめなければ用を足すことさえできなかったわけです。
現代では道路のほとんどがアスファルトで舗装されているので、土で地面におうとつがあったり、砂利道があるなどの道が少なくなり、平坦な道ばかりとなったため、足への刺激や可動域が減少しました。
様々な生活様式が変化をしたために、しゃがむといった基本的な動作が出来ない人が増えています。
現代社会においては、
「別にしゃがめなくても日常生活に支障をきたさないよ。」
と言って必要がないと思っておられる方も多いことでしょう。
実は、しゃがみにくい人、しゃがむのが辛い人は、
・主に下半身の筋肉の柔軟性が低下している
・関節の可動域が狭くなっている
ことが考えられます。
「しゃがむ動作 = 股関節・膝・足首を曲げる動き」
となるのですが、動きが鈍くなると関節の動作を他で補うために、腰を過剰に使って腰痛を招いてしまうことがあります。
しゃがむ動作は、体が前後に倒れないようにバランスをとりながら安定した位置にお尻を下ろす動きになっています。
しゃがめる体は「筋力・柔軟性・バランス感覚」を保つという意味でもとっても大切です。
しゃがめる体は老化防止、エイジングケアにも関係しています。
「しゃがむ、立つ」という人間の基本的な動作が、下半身の関節をスムーズにします。
曲げ伸ばしをすることは動ける体、活力のあるしなやかな体を維持することに繋がります。
体力と柔軟性を保持することは老化予防のアプローチとしても欠かせない要素です。
しゃがめる体=下半身の関節がスムーズに動かせることで次のような効果があります。
◆疲れにくい体になる
◆血行促進
◆足腰、ふくらはぎ、足首の柔軟性の向上
◆腰痛やケガのリスクの軽減
◆体力、スポーツ動作の向上
など、様々なメリットがあります。
日本人が忘れてしまった、しゃがむ身体を取り戻すためのエクササイズをご紹介します。
自分の体重を支えながらバランスを保ち、お尻・太もも・ふくらはぎの筋力と柔軟性を高めましょう。
その場でしゃがむことが出来る方は、足を左右に大きく開いて、片脚に体重を乗せて踵を下ろしてしゃがみ、もう一方の脚を伸ばします。
1.スロー・スクワット
キング・オブ・トレーニングと言われている皆さんご存じの鍛錬方法hです。
足腰の筋力を強化し、しゃがむための太ももの力をつけます。
詳しいやり方は、「背骨呼吸メソッド」の教室にご参加ください。
2.下向きの犬のポーズ(アドームカシュワナアーサナ)+足踏み
背中、腰、お尻・太もも裏・ふくらはぎ・アキレス腱などを程よく伸ばします。
大事な部分は身体の後ろ側にありますから、背面のほとんどに刺激を与えます。
<やり方>
1)四つん這いになり膝を上げて、両手、両脚を伸ばしながらお尻を上げる
2)踵を床に近づけるようにじんわりと踵に重心をかける
ヨーガの代表的なアーサナの一つです。
詳しいやり方は、「プラーナヨーガ」の教室にご参加ください。
3.四つん這いから踵を下ろすエクササイズ
<やり方>
1)四つん這いになり、足の指を立てる
2)両手を膝の近くに置く
3)ゆっくりと膝をあげながらお尻と踵を床へ近づける
4)かかとを床に近づけたり、戻ったりを繰り返す
詳しいやり方は、「背骨呼吸メソッド」の教室にご参加ください。
動かすことが出来なくなると、身体機能が衰えて血流が悪くなり、気・プラーナのエネルギーが流れづらくなる身体になります。
さらに脳へ刺激が行きづらくなり、認知症や寝たきりのリスクが高まります。
70歳までに、しっかりしゃがめる身体を作って、その後も維持しておきましょう。
なぜ?70歳か?というと・・・
70歳過ぎてやろうとする人は、数パーセントの稀な人たちしかいません。
最後までお読みいただきありがとうございます。