身体のバランス力が老化の指標には最も適している理由とは!?

身体のバランス力が老化の指標には最も適している理由とは!?

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

年齢とともに身体の活動力が低下してくるのは代表的な老化現象の一つです。

・筋力が弱くなる

・身体の柔軟性が衰える

・歩く速度が遅くなる

・身体のバランスを維持することが難しくなる

 

筋肉量は30歳頃から1年に1%ずつ減少することが知られています。

80歳になると30歳の頃に比べ約50%まで減少してきます。

これは何も運動をしていない人の結果です。

出来るだけ若い頃から足腰を鍛えておくことが年をとっても健康でパワフルに生きていくための秘訣です。

 

身体の活動力を示す筋力、柔軟性、バランス力のうち、老化現象を最もよく示すものは何でしょうか?

米国メイヨー・クリニックの研究チームが、

「片足でどれくらい長く立っていられるかが、筋力や柔軟性よりも老化を測定する上ではより有効な方法だ」

という研究結果を、国際学術誌「プロスワン」(PLOS ONE)に発表しました。

研究チームは50歳以上の健康な男女40人を募集し、歩行、バランス能力、握力、膝の筋力を測定しました。

参加者の半数は65歳未満、半数は65歳以上でした。

このうち、身体のバランス能力は、目を開いて両足で立つ、目を閉じて両足で立つ、目を開いて利き足で立つ、目を開いて利き足ではない足で立つ、という4つの方法で測定しています。

片足立ちのときには、もう片方の足の位置は自由にして、30秒間測定しています。

身体のバランスを維持する能力は、けがを予防するうえでも重要な要素の一つです。

特に骨が弱くなった高齢者の場合は、転倒によるけがのリスクが高くなるため、よりいっそうバランス力を保っておく必要があります。

2022年に「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン 」に発表された研究によりますと、51~75歳を対象に調査した結果、片足で10秒以上立つことができない人は、10年以内に死亡するリスクがほぼ2倍(84%)高かったと言います。

次のような指標を示しています。

・60代は30秒以上

・70代は20秒以上

・80代は10秒以上

片足立ちの姿勢を維持する能力を持つべきだと述べています。

片足で長く立つことができない人の場合、

心臓の問題、脳卒中の問題、認知症またはパーキンソン病のような、脳または神経系の健康に問題が生じている可能性があるということです。

「片足で5秒以上立てない場合、医師の診断を受けたほうがいい」

とまで述べています。

立って行動する人間にとってバランス力は、健康状態を測るうえで大変重要な要素となります。

・階段を手すりにつかまらずに自力で降りる能力

・大股でスタスタと歩ける能力

これらの身体能力が衰えないように身体をつくっていきましょう。

普段から足腰を鍛えて筋力を維持し、さらに片足で立つ運動をしていれば、体のバランス感覚を維持・改善するうえで大いに役に立ちます。

健康スタジオ横浜の「背骨呼吸メソッド」「プラーナヨーガ」教室では必ず片足で立つメニューを入れています。

最後までお読みいただきありがとうございます。