不安や緊張を抑えて穏やか気持ちになる呼吸とは! [ 健康スタジオ横浜 ]

不安や緊張を抑えて穏やか気持ちになる呼吸とは!

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

呼吸と自律神経には強い繋がりがあります。

私たちは1分間に12〜20回、1日に2万回以上の呼吸を行っています。

この呼吸こそが、自律神経を整えるうえでとても重要な役割を果たしています。

眠っている時も呼吸が止まらないことからもわかるように、呼吸は無意識で行うことが可能です。

それをコントロールしているのが自律神経になります。

 

息を吸うときは交感神経が優位に働き、吐くときには副交感神経が優位に働きます。

気功やヨーガを行うときには呼吸を意識します。

なぜならば、身体の機能ばかりではなく、呼吸によって気・プラーナといったエネルギーを認識したりコントロールすることまで関連してきます。

 

呼吸に関わる呼吸筋は、筋トレで鍛える胸の大胸筋などと同じく、自らの意思で動かせる随意筋です。

随意筋は、自律神経ではなく、運動神経によってコントロールされています。

このように無意識でも行えますし、意識しても行えるのが、呼吸のとても深遠で興味深いところです。

呼吸筋のなかでも、中心的な役割を果たしているのが横隔膜になります。

横隔膜は随意筋ですが、運動神経だけではなく、自律神経も張り巡らされています。

膜というよりも筋肉といってもいいくらいの組織です。

吐く息を意識した深くゆったりした呼吸で横隔膜を十分に動かすと、副交感神経が優位になりリラックスしやすくなります。

 

その前にまず呼吸の仕組みを知っておきましょう

 

そもそも呼吸とは、酸素と二酸化炭素を交換する仕組みのことをいいます。

いわゆるガス交換です。

それには大きく2つの役割があります。

1つ目は、大気から酸素を取り込み、体内の二酸化炭素を放出します。

これを「外呼吸」といいます。

もう1つは、細胞に酸素を送り、二酸化炭素を運び出すものです。

これを「内呼吸(細胞呼吸)」といいます。

 

自律神経が関わるのは、おもに外呼吸になります。

外呼吸は肺によって行われています。

肺自体は風船のようなもので、自ら膨らんだり縮んだりはできません。

肺のまわりにあるいくつかの筋肉によって動いており、そこで動いているのが呼吸筋と呼ばれているものです。

胸郭の底をドーム状に覆う横隔膜のほかにも、肋骨についている肋間筋などがあります。

呼吸筋が衰えてくると呼吸の質が落ちてくるのは必然です。

したがって、身体を動かして呼吸筋を鍛えることを重視して行います。

 

息を吸うときには横隔膜が収縮して下がり胸郭部分が拡がります。

同時に肋骨についている外肋間筋が胸郭を引き上げながら拡がるます。

息を吐くときには横隔膜が緩んで上がり胸郭部分が縮みます。

同時に外肋間筋の内側にある内肋間筋により胸郭は下がりながら狭くなります。

横隔膜の動きについては、腹式呼吸ではさらに顕著になります。

 

呼吸の仕組み

 

意識的でも無意識でもない第3の呼吸がある!

 

呼吸には自律神経による「無意識の呼吸」と、運動神経による「意識的な呼吸」という2つの呼吸があることは一般的に知られています。

気功やヨーガなどで意識して行う呼吸法がこれにあたります。

ところが、それ以外にも“第3の呼吸”と呼ばれる呼吸があります。

それがいわゆる情動呼吸と言われてい呼吸です。

 

これは外部の出来事に反応して、感情の動きと連動する呼吸のことをいいます。

びっくりしたり驚いたりすると息が止まりますし、緊張すると身体が固まり呼吸は浅く速くなります。

怒ると大きな声を出して対象にエネルギーとしてぶつけると本人は解放されますが、周囲の人の呼吸が乱れます。

また、怒りを我慢して抑え込んでしまうと身体が緊張し呼吸が浅くなります。

悲しみは呼吸が浅く静かになり、泣くと吐く息が長くその後に大きく吸う呼吸となったりします。嗚咽といわれるものです。

逆にリラックスすると呼吸は深くゆったりしてきます。

また、喜び過ぎても呼吸は乱れます。

人間の喜怒哀楽の感情によって呼吸が変化して表れてきます。

 

自律神経による無意識の呼吸と情動呼吸はシンクロしながら行われていますが、それぞれのコントロールしている中枢が異なります。

無意識の呼吸中枢は、脳幹の延髄と呼ばれる場所にあります。

爬虫類脳とも言われています。

私たちが意識を向けていない時や眠っている時でも生きていられるのは、脳幹の部分が休まずに働いてくれているからです。

脳幹は生きるために必要な機能を司っています。

一方で、情動呼吸の中枢は大脳辺縁系の扁桃体という場所にあります。

哺乳類脳とも言われています。

その名の通り、アーモンド(扁桃)のような形をした神経細胞の集まりで、情動の働きを司っています。

 

ヒトの3つの呼吸

 

情動が変化すると呼吸は変わりますが、呼吸が変わることによって情動も変化します。

つまり、私たちが意識して深くゆったりした呼吸を心がければ、不安や緊張が抑えられて気持ちは自然と穏やかになります。

 

そのための呼吸の仕方を、教室やセミナーで練習をしているわけです。

背骨を動かして、脳幹や大脳辺縁系に良い影響を与えるのは、呼吸の質を上げるためにも必要です。

呼吸は当たり前であるがゆえに、呼吸をしていることさえも、1日の中で忘れていることが多くあります。

 

無意識の呼吸は、眠っている時の呼吸とも関連が深いので、住環境とも深く結びついています。

化学物質が多い住宅や電磁波などのノイズの多い住宅に住んでいる方は、脳や呼吸が悪影響を受けるために、体調不良や病気の要因にもなります。

食べ物よりも大切な呼吸。

何にも増していちばん気をつけて質の向上を図らなくてはならないのが「空気の質」と「呼吸の質」となるわけです。

 

こちらのイベントはすでに終了しております。

2023年10月15日(日)に板橋区のオール木造で作られているアイケイケイビルに伺います。

当日は、化学物質をいっさい使っていない、杉のビルに入っていただき、空気の質をまず感じ取っていただきたいと思います。

さらに気功教室では「呼吸の質」を高める練習を行ってまいります。

その後に、愛工房という杉の乾燥施設に入って、汗をかくことによって、身体に溜まった食品添加物の毒素を排出するデトックスも行います。

空気、呼吸、デトックスの3点セットになります。

 

詳しい内容とお申込みはこちらよりご覧になれます。

 

 

1日のなかで何回でも呼吸に意識を向けましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。