歩幅が狭くなると、認知症のリスクが高まる! [ 健康スタジオ横浜 ]
●歩幅が狭くなると、認知症のリスクが高まる!
健康スタジオ横浜の内藤です。
脳と足の関係は深く「足は脳を映し出す鏡」とも言われるほどです。
脳の衰えには気づきにくくても、足腰の衰えには気づくことができます。
足腰の衰えは認知症のサインだと考えられます。
65cmを境に、歩幅の広さによって、認知機能の低下や認知症のリスクに大きな差が出ることが明らかになったといいます。
歩幅とは、後ろ足のつま先を前に出したときの足のつま先までの長さ指します。
一般的な目安として、横断歩道の白線の幅を踏まずにまたげるくらいの距離が65センチになります。
脳が健康な状態だと、問題なくこの歩幅で歩くことができるのですが、脳内に異変が生じると、この歩幅を保つことが難しくなります。
実際、歩幅が狭くなると、認知機能の低下リスクが、3倍以上になることがわかっています。
歩幅に変化に早く気づき、足腰を鍛える、歩き方を変えることによって、逆に認知症の予防にもなります。
コロナ禍が高齢者の健康に及ぼす影響は楽観できない状況です。
2012年の時点で、日本における認知症患者は約462万人いるとされています。
2025年には5人に1人が認知症になるとも言われています。
なかでも約半数を占めるアルツハイマー型認知症は、加齢とともに脳にゴミがたまり、脳の神経回路が死滅して脳が萎縮する病気と言われていますが、現在のところ、明確な治療法は確立されていません。
予防をするしか方法が見当たりません。
一方で、認知症の前段階にある軽度認知障害(MCI)の人は、約400万人もいると推定されています。
MCIは、必ず認知症に移行するわけではなく、脳の働きを正常な状態に回復させることも可能です。
筑波大学の本山輝幸先生は、脳活スクワットにより、多くの人を改善に導いています。
「毎日仕事で1万歩以上歩いていたけどまったく疲れなかった」
このように自慢げに話していた人に、本山先生は次のように話をしています。
「それが認知症になる人の兆候なんです」
感覚神経が鈍くなっていると、きつい労働や筋トレをしても、痛みや疲れを感じにくく、認知症になる人の大部分にみられる兆候です。
認知症を発症した方が長時間徘徊しても疲れないのはそのためです。
ダラダラと歩数だけ重ねて歩いてもあまり意味がありません。
1万歩歩くことを目標にするよりも質を高めた歩き方を目標にしましょう。
3,000歩でもいいので大股で早足にスタスタと歩く方が効果があります。
近年、先進国における認知症の有病率は減少傾向にありました。
プログラムの充実に加えて、積極的な運動や食習慣の充実といった生活習慣の改善により、認知症の発症を抑制できていたと考えられます。
ところが、昨年1月からのコロナウィルスの影響で、約1年半以上にわたり自粛期間が続いた結果、外出の機会が極端に減ってしまった方がいます。
コロナウィルスよりも、自粛をして家にこもっている生活習慣のほうが、何倍も身体のためには良くないことを、多くの人が気づいていません。
これから明らかになってきますが、決して楽観できるような状況ではないことを覚えておきましょう。
やることは一つです。
この世界の法則に則って生きていくことです。
動かないことは、この世界の法則から外れていますので、必ず不調といった結果が訪れてきます。
諸行無常です。
最後までお読みいただきありがとうございます。