気・プラーナのトレーニングの進め方!

気・プラーナのトレーニングの進め方!

「気」「プラーナ」といったエネルギーを扱うトレーニング法が東洋の身体文化にはあります。

「気」を扱うのは「気功」、「プラーナ」を扱うのはヨーガです。

気功とは「気」というエネルギーと「功」という時間をかけて積み重ねるトレーニングの2つの言葉が合わさったものです。

また、ヨーガではエネルギーのことを「プラーナ」と言います。

気功、ヨーガともにエネルギーのトレーニングを通して、宇宙との一体化を図ることを究極の目的とする修行方法です。

 

そこまでは目指さなくても、気・プラーナといったエネルギーからのアプローチで健康や能力を開発をすることが出来ますので、興味を持って楽しみながら進めてまいりましょう。

気・プラーナを認識し、使えるようになるためには、順序だてた練習が必要となります。

わかりやすく全体像をご紹介します。

 

1.身体のエネルギーを増やし高める

「運動」、「栄養」、「休息」によって、生命エネルギーを増やし高めることをまず目標とします。

運動の中心はやはり、強靭な足腰と柔軟な背骨づくりと言えます。

この3つの習慣によって健康を手に入れ、エネルギーが豊富な状態をつくります。

至極当たり前の内容ですが、知らない人が多く、実践している人も少ないのが現状です

気の能力云々よりも、日々健やかに過ごせる心地よさのほうが大切です。

健康な状態ではないにもかかわらず、気・プラーナの感覚力だけを高めて、気の能力が上がったと考えておられる方がいらっしゃいますが、それはお勧めいたしません。

不健康・体調不良な状態では、気・プラーナのエネルギーの量が少なく、さらに気・プラーナの質も良くありません。

スピリチュアル系によくみられる傾向ですが、頭から上だけを扱っていると、地に足が着いていない状態で、気・プラーナが上がっていますから、健康を考えるうえでも、上虚下実の身体づくりを行うことから始めましょう。

身体を動かす心地よさ、身体を動かす楽しさ、これが脳にまで浸み込んた人は、この世界を生きていく最高の財産を手に入れたといえます。

 

2.エネルギーの滞りを解消し全身に気・エネルギーを巡らす

気・プラーナのエネルギーが豊富だとしても、身体に凝りがあったり、緊張が抜けないままでいると、エネルギーが滞って身体の隅々まで流れていきません。

緊張をほぐして、深くリラックスすることで、全身の隅々にまで気・エネルギーを流していきます。

現代人の多くは、スマホ、パソコンの使い過ぎで目を酷使し、気が首から上にあがった状態の方がとても多く見受けられます。

目と脳を休ませて、呼吸法を行いながら気を下ろすことも重点的に行います。

静寂さの心地よさは瞑想への第一歩? 10,000歩かもしれません。

 

3.脳の使い方に気づく

仕事や勉強しているときには言葉を使いますから左脳を優先的に使っています。

仕事や勉強で、パソコンやタブレットを使用することも多いので、絶えず左脳がフル回転しています。

私生活でもスマホをしょっちゅう使っていると、依存傾向になりスマホ脳になってしまいます。

まず、左脳が常に優位となっているので休ませてあげましょう。

また、心配事や悩み事が多いなど、ストレスフルな状態にあると、絶えず頭の中を思考(言語)がグルグルと回り続けています。

大脳新皮質が過剰に働いて、感情を司る大脳辺縁系(哺乳類脳)、生命中枢を司る脳幹(爬虫類脳)が抑圧されて正常に働かなくなっています。

ご自身の脳の状態、心の状態に「気づく」ことを行ってまいります。

気づくだけで変化が生じ、さらに脳の使い方を意図的に変えることも出来ます。

 

4.気の感覚を認識する

身体のなかでも特に「手」の感覚を磨くことがいちばんの近道になります。

身体を動かして「手」に意識を向けることで、身体と脳を繋げます。

身体と脳を繋げ、さらに意識を向け続けていると、そこに気が集まってきて、感覚が拡大してより気を感じやすくなります。

まず手で確実に出来るようになったら、足、背骨、各経穴、チャクラへと拡げていきます。

意識を向けた身体の部分に気が流れているのを感じる

トレーニングによってこのような能力を高めていきますが、まず「手」から始めていきます。

 

5.気をコントロールする技術を身につける

本格的な気のトレーニングはここから始まると言ってもいいと思います。

1~3までの基礎づくり、4の気の感覚の入門編のトレーニングを地道に行い、身体と脳にどれだけ浸み込ませたかにかかっていると言っても過言ではありません。

手で感じた気の感覚をボール状に発展させ、さらに腕に気を循環させる、気を動かすトレーニングへと進んでいきます。

加えて下丹田を鍛える、脳幹を鍛える、背骨力を高めるなど、交感神経、副交感神経をバランスよく調えていきます。

そして、小周天や大周天達成へのトレーニングへと進めてまいります。

 

練習メニューはまだまだたくさんあります。

インスタントですべて出来るわけではありません。

少なくとも3年間かけて行うことで、ご自身の身体の状態が変わり、心の状態も変わってきます。

3年間続けられる人は5%にも満たないかもしれません。95%の人は、途中でやめてしまうか、次から次へと別のところへジプシーのように渡り歩き、結局は中途半端で身につかないかのどちらかです。どの分野でも同じです。

「3年間続けることが出来る」これが最高の才能です。

健康も同じです。3年間の習慣が決めます。

 

3年間続けますと気・プラーナの量と質にも大きな変化が現れてきますので、ご自身でもかなりの変化を感じることが出来ますし、周囲の人も変化に気づきます。

3年というのは、回数でいえば、1000回が一つの目安になります。

じっくりと取り組んでいただく価値のあるスキルです。

 

身体の健康を考えるのであれば

①身体のエネルギーを高める

②エネルギーの滞りを解消し全身に気・エネルギーを巡らす

この2つを習慣にすることをお勧めします。

背骨呼吸メソッド教室、プラーナヨーガ教室で対応しています。

 

心の健康、ストレス解消を考えるのであれば、

エネルギーの滞りを解消し全身に気・エネルギーを巡らす

脳の使い方を変える

この2つを習慣にすることをお勧めします。

プラーナヨーガ教室、マインドフルネスエナジー教室で対応しています。

 

気のトレーニングのためには

脳の使い方を変える

気の感覚を認識する

⑤気をコントロールする技術を身につける

この3つでトレーニングを進めてまいります。

マインドフルネスエナジー、矢山式気功基礎セミナー、矢山式気功教室で対応しています。

 

教室のお申込みはこちらよりお願いいたします。

 

気のトレーニングの進め方は年齢、年代、今までの生活習慣、運動習慣によっても異なります。

40代から始められる方で健康な方は、気のトレーニングのみでもOkだと思います。

50代、60代以降から始められる方は、気のトレーニングよりも、身体、心の健康を重視されたほうがよろしいかと思います。

また、体調不良の方も同様です。

 

特に気をつけていただきたいのは、気の感覚力のトレーニング(入力・インプット)で体調不良を改善し健康になれるのではないかと勘違いをされておられる方が結構いらっしゃいますが真逆です。

体調不良を改善し健康になるためには、身体から溢れ出るくらいのエネルギー量をつくる(出力・アウトプット)ことのほうが優先になります。

まず、考え方から変えて、習慣を変えることで、大きく変わっていきます。

 

朝、目が覚めた時の状態がベストであると、1日快適に過ごせます。

身体が軽やかで爽快な気分です。

これが健康な状態です。

 

そして、1日に何度でも気づいたら、心地よい呼吸に浸ってみてください。

本当に呼吸が気持ちよくできて清々しい気分を何度でも味わいましょう。

呼吸は最高のトレーニングになります。

 

したがって本当に必要でもないのにマスクをしていたら呼吸の質が確実に落ちます。

脳が呼吸の心地よさを感じることが出来ない、脳力そのものが低下していることにも気づきましょう。