気・エネルギーのトレーニングにおけるリラックスの目的! [ 健康スタジオ横浜 ]
●気・エネルギーのトレーニングにおけるリラックスの目的
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
気功やヨーガでは「リラックス」の重要性が強調されます。
リラックスのことを中国語では「放松」(ファンソン)といいます。
「放」は「握っているもの、掴んでいるものを手放す」と言う意味です。
スペシャルセミナーに参加しておられる方は、この意味の重要性は別の視点でおわかりかと思います。
「松」はやわらかくて穴がいっぱいあいたようになっているという意味で、ふつうは「放松(ファンソン)」でリラックスと訳しています。
気のトレーニングである気功では、エネルギーを作るとともに、リラックスすることによって体の隅々までエネルギーを行き渡らせることで、全身がエネルギーに満ちた状態をつくります。
リラックスをしていない状態とは、身体と心に緊張がある、また偏ったこわばりがある、気が上がってしまい降りにくい、意識と存在が調和していないなど、様々な状態となります。
気功に限らず、ヨーガやエネルギーワークにおいても言えることですが、トレーニングを始めるときは、日常の意識を切り替えて、あるいは脳のスイッチを切り替えて、ここからはエネルギーのトレーニングをすると自分に言い聞かせることも大事なことになります。
逆に終わるときには、意識を日常に戻すために収功を行います。
このように必要に応じて、脳のスイッチをオン、オフといった具合に切り替えることも大事な練習となります。
必要ではない時まで常時スイッチがオンになっていると、何かが見えたり、聞こえたり、感じたりといったことが起こるようになります。
そのような状態は、車に例えると常にアクセルを踏んでいるのと同じであり、脳がかなり疲弊しますので、身体にも悪影響が生じてきますから注意が必要です。
リラックスの第一の目的ですが、まず、日常の緊張状態である、身体と心が着ているヨロイを脱ぐということに尽きます。
あるいは、全身を覆っているマユ、バリアといった緊張エネルギーを外すといった言い方もできます。
この状態になることによって、気・エネルギーのトレーニングをするときの基礎となる「気持ちがいい、快適な状態」という感覚が生まれます。
「気持ちがいい、快適な状態」というのはとても重要なことで、それ自体でセラピーの効果があります。
ちょっと緩めるだけで改善してしまう症状もあるくらいで、「気持ちがいい」というのは感覚が内に向いた状態なので、体の内部と対話をして、気の感覚を確かめていくための基本的な入口に着いたということになります。
これをちょっとやることも出来ますし、徹底してやることも出来ます。
ヨーガのシャバアーサナのように、横になってとことんリラックスする方法もあります。
また、立ったまま揺すっても、ある程度の時間行うと相当に深いリラックスを体験できます。
現代社会では殆どの人が緊張状態のなかで生きています。
まず、緊張状態にあることに気づいて、ここから時々でも抜け出せるということを知っているだけでも、行ってみる大きな価値があります。
そして、リラックスにはもう一つ別の目的があります。
気功では横になって徹底してリラックスするというのは睡眠の改善の時などを除けばあまり行いません。
むしろ立ったままで、できるだけ余計な力を抜くことを行います。
動くときも完全に力を抜いてしまっては動けないので、動くために必要な最低限の緊張まで減らしていく、ということになります。
これはシャバアーサナのような徹底したリラックスよりも難しく、さらに日常生活で活かすための重要なトレーニングといえます。
徹底したリラックスは、それ自体で治療効果が得られても、立ち上がるともとの緊張状態に戻ってしまい、自分の日常の緊張感覚を改善するところまでは出来ない場合が多いものです。
立ちながら、または動きながらのリラックスの練習とは、結局「最適な緊張」を知るトレーニングともいえます。
ときには横たわって行う徹底したリラックスによって、今までに体験したことのない境地を味わうのも、これはこれで別の意味で大きな意味や価値があります。
実はそのための施設もあるほどです。
リラックスは質です。
立つ、横たわる、どの姿勢であってもトレーニングによって身につけることで、リラックスの質が驚くほど高まります。
そして、私、自我(エゴ)が握りしめているものを手離すことで、奥深いリラックスが得られます。
聖書の中の有名な話です。
たくさん持っている者が天の国に入るのは、らくだが針の穴を通るよりも難しい。
たくさん持ち合わせていることは、知らず知らすのうちに緊張も一緒に持ち合わせていることになります。
気づいた人が断捨離をするのはそのためです。
「握っているもの、掴んでいるものを手放す」
最後までお読みいただきありがとうございます。