考える力によって自分を知る!  [ 健康スタジオ横浜 ]

考える力によって自分を知る! [ 健康スタジオ横浜 ]

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問いただきありがとうございます。

 

人間の行動パターンを大きく分けてみると、「得をすること」を原動力として行動するタイプと、「恐れを回避すること」を原動力として行動するタイプがあります。

「得をすること」に代表されるのは、バーゲンセールに群がる人達、期間限定商品や先着割引に触発されて購入したり、ふるさと納税の返礼品の内容だったり、高額な報酬を目当てに行動します。

とにかく自分にとってメリットになることがあると行動に結びつきます。

人間はわざわざ損になることを行うことはしません。

 

それに対して、「恐れを回避すること」をモチベーションとしている場合に圧倒的に多いのが、命や健康に関すること、さらに自分の存在に対してです。

命や健康が失われることに恐れがあると、冷静に考えることが出来なくなります。

簡単に言うと「自分」という存在の存続までもが脅かされることになると、強烈な恐れとなります。

「恐れ」を助長させるような仕掛けが世の中に蔓延していますが、特に今年の2月からは、多くの人の心の中に恐れが植えつけられています。

そしてそれは今も続いています。

人は「恐れ」から逃れたいので、勢い深刻にならざるを得ません。

深刻になると視野が狭まり、物事を冷静に見ることが出来なくなります。

 

メールマガジンで、お医者さんと宗教団体は脅しが上手という内容で書きました。

まさにこの「恐れ」を上手に使っているわけです。

以前某新興宗教団体の教祖が信者の足の裏を見て、「このままではガンになるぞ!」と言って脅し、高額な壺を買わせたのは有名な話です。

その時にそれを見ていた多くの人たちが次のように言っていたと思います。

「バカだね。壺なんか買って!」

しかし、そのように言っていた多くの人たちが、今は同じような状態にあります。

さすがに壺は買っていませんが、壺を買う直前の心理状態に似ています。

恐れを植えつけた側からしてみれば、恐れに巻き込まれた人は、どのようにでもコントロール出来ます。

私は違うと思ってはいても、もう半分くらいは足を突っ込んで、自力で引き抜くことが難しくなっています。

 

これを回避するためには、

1.気づくこと

2.意識的に考えること

 

気づくことは、マインドフルネスともいいますが、自分を客観的に視ることを行います。

心理学では「メタ認知」と言います。

思考や感情を客観的に観察することをします。

そして、意識的に考えること。

恐れに巻き込まれて深刻になっている人は考えることができません。

簡単なことでも「思考」という道具を使って意識的に考えることを行います。

なぜ、なぜ、なぜと考えます。

 

例えば次のようなことを考えてみましょう。

今のお題としてはピッタリでしょう。

◎マスクをつける必要性

「なぜマスクをつける必要があるのか?」

その答えを紙に書きだします。

その答えに対して、

「なぜそのように考えたのか?」

その答えを紙に書きだします。

さらにその答えに対して、

「なぜそのように考えたのか?」

その答えを書き出します。

3つくらい「なぜ」で答えを出します。

テレビで言っていたからとか、学者が言っていたからといった答えは×です。

場合によっては調べる必要性が生じてくるかもしれませんが行う意味は十分あります。

このような簡単なことですが、行うことによって考える力がつきます。

これは実際に行った人のみが気づけることです。

サブ効果として、認知症の予防には十分すぎるほど効果があると言っておきましょう。

 

そして最後に。

出た答えに対して、

「それは本当でしょうか?」

と訊いてみます。

「本当だと言い切れますか?」

その答えをまた考えてみましょう。

 

おそらく面倒臭くなって最後まで行う人は極々少数だと思いますが、このように考えることが現代人には抜け落ちています。

人によっては思い込みよって自分の思考が成り立っていることに気づく人もいるかもしれません。

メディアや人言ったことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分で考える力が養われてくれば、多少なりとも世の中が変化してくることでしょう。

 

真の健康とは、自分の在り方を見直し、自ら整えていくことが出来る人が得られる状態です。

身体の状態をとおして自分との対話が必要です。

そのなかで、免疫力、自己治癒力が高まります。

 

新型コロナウィルスも罹る人と罹らない人がいます。

軽症な人が80%です。

極端な話ですが、飛沫が顔に付着しても全員が感染するとは限りません。

罹らない人が存在するということは、ウィルスや細菌は病気の要因ではあっても原因ではありません。

病気の原因は私たちの在り方にあります。