認知症予防体操には筋トレがいちばん! [ 健康スタジオ横浜 ]

● 認知症予防体操には筋トレがいちばん! [ 健康スタジオ横浜 ]

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

毎年日本国内で、25万人の認知症患者が増え続けています。

一つの市の人口全員が認知症になる物凄い増加です。

自然に増加したわけではなく、生活習慣の変化が大きく関わっています。

 

ところで、認知症を発症した方の中には、何時間も徘徊をしても平気な人がいます。

「認知症を発症すると疲れ知らずになる」というはご存知でしょうか?

軽度認知障害(MCI)を発症している人は、筋肉から脳に信号を送る「感覚神経」が鈍っていると言われています。

これは、筋肉の疲労が脳に届かず、疲れを感じにくい状態になっていることを意味します。

認知症を発症して徘徊癖のある高齢者が、驚くほどの遠距離を歩いても平気なのはこのためです。

同じ理由で、高齢になってから疲れ知らず、体力自慢をする人ほど、MCI(軽度認知障害)を発症している可能性が疑われます。

疲れを知らない子供のような高齢者は要注意です。

 

MCI(軽度認知障害)になったら改善策として、脳と筋肉の感覚神経を繋げる作業をする必要があります。

そのためには負荷を強めにした筋力トレーニングが効果的です。

脳に伝わる刺激は筋肉の太さに比例するので、大きな筋肉を動かす運動が効果的です。

太股前側の大腿四頭筋、太股裏側の大腿二頭筋、太股内側の内転筋、お尻の大臀筋、ふくらはぎ、といった大きく太い筋肉を優先的に鍛えます。

この筋肉を動かす効果的なトレーニングを紹介します。

1.スクワット

2.カーフレイズ

 

MCI(軽度認知障害)を発症して知る方は、これらのトレーニングで筋肉を使っても疲れをあまり感じないといいます。

しかし、継続していくと徐々に痛みや疲労を覚えるようになってきます。

総合能力研究所の本山氏によると、このトレーニングを実施して、MCI(軽度認知障害)が改善しなかった人は皆無だとおっしゃっています。

アルツハイマー型認知症は、アミロイドベータが脳細胞を殺すことで発症しますが、MCI(軽度認知障害)の段階ではまだ生きている脳細胞は多数存在しています。

トレーニングによる筋肉の刺激はその細胞を活性化し、死んでしまった脳細胞の代わりの活動を促します。

また、神経細胞が多く集まる脳幹網様体も刺激されることで、脳全体の覚醒効果も期待できます。

MCI(軽度認知障害)を発症していても、脳の運動野から各筋肉に信号を送って動かす「運動神経」は健在なので筋力トレーニングは可能です。

 

高齢者の筋力トレーニングは、認知症改善以外にも、体力向上や転倒防止、腰痛・ひざ痛予防など様々なメリットがあります。

今、世の中を見回しても、膝が曲がらない、歩くことがおぼつかない高齢者が非常に増えています。

畳の生活から椅子の生活に習慣が変わり、日常でしゃがんだり立ったりすることがめっきり少なくなってしまいました。

体に楽をさせて、先ほど紹介した太もも、ふくらはぎの筋肉を衰えさせてしまった代償といえます。

トイレも和式から洋式に変わったことは大きな影響があります。

 

体は使わなければ衰えて動かなくなります。

動かせないことは体の機能の問題だけではなく、脳への影響も大きくなります。

自分で衰えさせたので、自分で回復させることも可能です。

 

60歳を過ぎたら、定期的な運動を行うことは、認知症の予防、寝たきりの予防のためには必須といえます。

「自分は大丈夫」といった都合の良い思い込みは捨てましょう。

自我(無意識の思考)は自分に都合の良いように勝手な解釈します。

自分で考えたことではなく、頭に浮かんできたことは「それは本当ではない」と切り捨てる勇気が必要です。

 

健康スタジオ横浜で毎週木曜日に開催している、「背骨呼吸メソッド」の教室では、スクワット、カーフレイズを取り入れ、意識して体と脳をつなぐ動作を取り入れています。

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。