高齢者の栄養② 長生きするための「真の健康」
●高齢者の栄養② 長生きするための「真の健康」
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
9月18日(月)は「敬老の日」となります。
関連する記事を3本ご紹介させていただいておりますがその1本です。
本日は「高齢者の栄養」についての記事です。
「栄養失調」と聞くと、今の日本では関係ないと思う人が多いのではないでしょうか。
食べるものは豊富にありますし、体格も結構ふくよかな人が多いので、まさか栄養不足とは思えません。
ところが、厚生労働省の調査によると、現在の日本人の1日のたんぱく質の摂取量は、戦後まもなくの頃と同じ水準ということです。
実に驚きですね。
もっとも多く摂っていた1995年に比べてみても85%にまで下がっています。
そして、高齢者(65歳以上)の6人に1人が栄養失調になっていると言われています。
あくまでも平均値ですから多く摂っている人もいますが、足りない人が増えているのは事実です。
原因としては、痩せていることが良いとしているダイエットブームがその一つです。
中高年のメタボ予防で、十分なたんぱく質が摂取されていないことなどが言われています。
また、お腹がある程度満たされるまで食べてはいますが、脂肪分が多く必要な栄養素は摂れていません。
食事の質が悪いと十分な栄養が摂れていないために、栄養を補うために量を多く食べることになり、結果的に太ることになります。
たんぱく質は命をつくる栄養素です。
殆どの方は、「タンパク質」と聞くと、「筋肉をつくるためのもの」と思われているかもしれませんが、それだけではありません。
人間の身体は、水分と脂質を除けば、そのほかはすべてタンパク質で出来ています。
筋肉や骨、臓器、皮膚といった身体の各器官の主成分もタンパク質でできています。
また、髪の毛や爪も伸び続けています。今この瞬間も伸びています。
私たちの身体は24時間動き続けていて、各器官の細胞も順次入れ替わっています。
実はタンパク質には様々な顔があります。
美容でよく耳にする「コラーゲン」、酒飲みは気になる健康診断で目にする「γーGTP]、「ヘモグロビン」や、ほとんどの「酵素」、「ホルモン」などもたんぱく質です。
タンパク質は、筋肉をはじめとする、身体の様々な部分をつくるだけではなく、全身のほぼすべてに関わっており、生命維持を担っています。
なかでも意外と知られていないのが、感情や気持ちに影響する脳内の物質とたんぱく質の関係です。
例えば、心を落ち着かせるセレトニン、喜びや快楽を感じさせるドーパミン、恐怖や驚きを感じさせるノルアドレナリンといった言葉は聞いたことがあると思います。
実は、これらの物質の主な材料は、人が口から入れたたんぱく質です。
たんぱく質の不足は、筋肉量の低下だけでなく、メンタルの不調につながることがあります。
それでは、どれくらいの量のたんぱく質を摂取したら良いのでしょうか?
スポーツ分野、ダイエット分野、一般生活、医療・介護の分野によってそれぞれ摂取量に違いがあります。
・一般生活者
体重1kgに対して1g
体重50kgの人は50g、体重60kgの人は60gとなります。
・普段から運動をしている人
体重1kgに対して1.2g
体重50kgの人は60g、体重60kgの人は72gとなります。
・高齢者(65歳以上)
体重1kgに対して1.2g
体重50kgの人は60g、体重60kgの人は72gとなります。
高齢になるとあまり食べなくてもいいと考えている人もいるようですが、元気で暮らしていくためには、しっかりと食べて栄養を摂ることが必要です。
高齢者は身体の力が落ちてくると、消化力、吸収力、排泄力も落ちてきます。
普段から運動をして内臓の働きを高めておくことも必要です。
栄養を多めに摂ることをおすすめしています。
たんぱく質を上手に働かせるためには、ビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、鉄などの微量栄養素も合わせてとることをおすすめいたします。
普段の食事だけで摂取するのは結構大変です。
プロテインやサプリメントを効果的にお使いになることをおすすめいたします。
各食材のたんぱく質の量についてはこちらをご覧になってください。
各料理のたんぱく質の量についてはこちらをご覧になってください。
「背骨呼吸メソッド」の教室は、毎週木曜日の午前中に開催をしておりますが、月1回土曜日の午前中にも開催しております。
真の健康を手に入れて、快適な日常生活を送りたい方は、ぜひ一度ご体験にお越しください。
お待ちしております。
高齢者の一番の幸せ
・自分の身の回りの事を自分で出来る自由
・好きな時に好きな場所に行ける自由
・自分のやりたいことが出来る自由
最後までお読みいただきありがとうございます。