「気」を感じるためには左脳の過剰な働きを休ませること!
● 「気」を感じるためには左脳の過剰な働きを休ませること!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
「気」や「プラーナ」といったエネルギーを使ったトレーニングを行う目的は様々です。
健康目的や体調不良の改善であったり、また自分の仕事や趣味のレベルアップをするのに役立てるといった考えの方もいることでしょう。
応用範囲は広く、今まで出来なかったことが出来るようになったり、新しい課題に目覚めたりということもあります。
その中でも見えない世界に興味を惹かれて、簡単に魔法のように願望を実現したい方や体調不良、様々な問題を簡単に改善することを願っている方がいちばん多いと感じます。
気功というといまだに人を飛ばすスキルのようにイメージをされている方がいらっしゃいます。
武術系の気功では飛ばす練習をされているところもありますが、見ず知らずの人をいきなり飛ばすなどということは、本当に武術気功の達人でない限りは至難の技です。
気功は3,000種類くらいあると言われていますので、飛ばす=気功ではかなり偏った認識です。
気功は、気(エネルギー)の、功(トレーニング)という意味です。
それも時間をかけて身につかせることを目的としています。
純粋に「気」のトレーニングですから、
・気(エネルギー)をどのように認識するのか
・気をどのようにコントロールしていくのか
・気を何にどのように使っていくのか
のトレーニングになります。
東洋には気やプラーナといったエネルギーに関係する身体文化がありますが、太極拳やヨーガは一つの分野として成り立っていますが、気功は気のトレーニングですから、身体文化として括るというよりも、宇宙全般のエネルギーとどのようにかかわっていくかの練習です。
この「気」「プラーナ」のエネルギーを認識して使えるようになるためには様々な前提や条件が必要となってきますが、日常的な身体と脳の使い方からみてみることにしましょう。
体や脳が常に緊張状態にあると微細な「気」を感じることが難しくなります。
特に現代人は左脳を過剰に使い、偏った脳の使い方をしています。
大脳新皮質がいつも血行過剰で働き過ぎの状態です。
パソコンやスマホを使い過ぎている方は無意識のうちに緊張状態へと引き込まれます。
現代人ほどではないにしろ、昔から頭がついつい働き過ぎてしまい、それが苦を生むことにが問題になってきました。
古今東西の瞑想法はそのことを何とかしようとしたものです。
つまり、「上がってしまった気・プラーナを下に落とす」ことが出来れば、脳の偏った過剰な働きはなくなり、身体とエネルギーの中心が一致することになります。
「上丹田の気を下丹田に下ろす」
脳でいえば、人間脳である大脳新皮質中心から、哺乳類脳の大脳辺縁系、爬虫類脳である脳幹に、もっと血液を配分することになります。
次のような方は、脳の偏った使い方で気が上がっており、気の中心である下丹田が弱くなっている可能性があります。
・無意識でいるといつも頭の中の声と会話をしている
・ストレスや問題があると頭の中の声に巻き込まれる
・すぐに空想や妄想にふけってしまい周囲に意識が向かない
・頭の中の声や思考が気になって瞑想や立禅をすることが苦手
・過去や未来のことばかり考えてしまう(後悔や将来の不安や心配)
・情報や知識、人の意見に左右されやすい
・インプットの勉強ばかりして頭が飽和・便秘状態の方
・身体に感覚を向けることが鈍い・苦手な方
・気の感覚が鈍い・わかりずらい方
日常生活を「頭の中で生きている方」、仮想現実の世界を現実だと思って生きている方が殆どだと思いますので、リアリティのある世界に戻って生きてみませんか?
今見えている景色、今聴こえている音、今感じている身体の感覚 に意識を向ける。意識を向けるだけで考えない、頭の中に言語が浮かばない、ボーっとしている状態です。
特に健康管理も含めて、「今ここ」にリアリティーのある身体ともっと親密になることです。
「今ここ」の身体から意識が離れていることが多いので、必然的に「頭の中」で生きることになり、さらに様々な問題を作り出します。
毎日考え事ばかりしている「頭の中」で生きていると脳が疲れてしまいます。
ほとんどの方が「頭の中」で生きていることさえ気づいていません。
「気」を感じるためには、このような脳の使い方を変える必要があります。
考える脳である「左脳」を休ませて、感じる脳である「右脳」を使うことを増やすようにします。
今見えている景色、今聴こえている音、今感じている身体の感覚に意識を向ける
ただぼんやりと視させられている
ただぼんやりと聴かされている
ただぼんやりと感じさせられている
ただただ、ぼんやりとしているときは、リラックスしています。
気・プラーナのトレーニングの中でも、気のボールを作る、気を感じることは、脳がどのような状態になっているのかご自身で知ることが出来るバロメーターです。
左脳が優位になっているとなかなか感じることが出来ません。
最後に気、プラーナといったエネルギー自体の量を増やすことも必要です。
そのためには、身体のなかでも、足腰と背骨をしっかりと動かす体操を習慣化することです。
体操もうわの空でやるのではなく、しっかりと身体に意識を向けて仲良くなることです。
気やプラーナといったトレーニングは、脳の使い方のスイッチングが上手になるための方法とも言えます。
今日も最後までお読みくださりありがとうございます。