「気功」とは肉体とエネルギーで「真の自分を知るトレーニング」!
●「気功」とは肉体とエネルギーで「真の自分を知るトレーニング」!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
今日は「気・エネルギー」について書かせていただきます。
少々長くなりますが、さっそく本題に入ってまいりましょう。
味わってお読みいただけたら幸いです。
「気功」という言葉には深い意味があります。
まずは、気功の言葉の意味について再認識してみたいと思います。
「気功」は戦後になって中国で出来た言葉です。
それ以前は「気」を扱う様々な分野でそれぞれの名前で呼ばれていました。
医療、宗教、武術、健康、能力開発など様々な分野で見えないエネルギーを扱っていたものを「気功」という言葉で統一しました。
「気功の言葉の意味とは、
・「気」= エネルギー
・「功」= 時間をかけて積み重ねていく
二文字が合わさって出来た言葉です。
「気」と呼ばれているエネルギーですが、現代科学でもはっきりと解明されているわけではありません。
ヨーガでは「プラーナ」といいます。
中国では「Chi」と呼ばれ、生命エネルギー、無限の力などとも呼ばれています。
日本語のなかには数多く「気」のついた言葉が存在しています。
ここではあえてひとつひとつ紹介はいたしませんが、私たち日本人は何となくニュアンス的にわかります。
そして、「気」は一般的には見えません。
見えないもう一つの世界がこの物質の世界と同居しているという考え方です。
この世の中は、物質とエネルギーの世界といえます。
中国の荘子に有名な言葉があります。
「気が集まれば即ち生、気が散ずれば即ち死」
見えないエネルギーが高密度に集まれば物質化され、それが拡散すれば死ぬといった物質及び生命観です。
「気」とは物質としてもあるものなのに、非物質(エネルギー)とも相互に作用していることがわかります。
今見えている世界だけが現実だと考えるのではなく、「もうひとつの世界」があるといった立場から世界を見ていくことと言えます。
そして、この二つの世界に存在している私たち人間が、見えない力を上手に認識し使うことで、物質・エネルギーの両方を持ち合わせた存在として、私たちの生命を輝かせていくものが「気」といえます。
一方の「功」とは何でしょうか?
日常的にあまり使わない言葉です。
「功」で一般的によく使われる言葉としては「成功」があります。
成功とは積み上げていって成ることですから、「功」は積み上げていくプロセスといえます。
その他に「功夫」という言葉があります。
ブルース・リーを知っている世代の方は読めると思います。
「カンフー」「クンフー」と言い中国の武術を表しています。
「功夫」は、「年期の入った実力」ということです。
中国の武術は若くて体力のある者が勝てるというものではなく、年期の入った実力こそが大事だということです。
気功にも同様に「功」という文字がついています。
これはちょっと習ってみて器用に出来たとか、うまいとかへたとかということではないことを意味しています。
気功とは、物質である肉体とエネルギーである「気」をとおして「自分を知るトレーニング」といえます。
自分が生きているということを、肉体とエネルギーでじっくりと向き合うことです。
単純に今の世界にとって何か役にたつことをしているのではなく、存在そのものを改めて見直してみる作業といえます。
そのような時間を僅かずつでもいいので、ずっと繰り返して積み上げていくと、それがいつしかその人の底力になってきます。
「年期の入った実力」というのはそういった積み上げた力のことをいいます。
健康法や脳力開発のどちらにもいえますが、ちょっとやって効果がなかったからやめてしまうとか、たまに思い出したときにやるといったことでは、積み上げがないわけですから、気功とはいえません。
せめて1日15分くらいは、身体と脳のスイッチを入れて「気・エネルギー」を認識するトレーニングを行わないと、効果は少なく遅くなりますから、毎日顔を洗うように、歯を磨くように、生活のリズムの中に入れていく必要があります。
気功やヨーガをされている方の中には、教室やスタジオに行ったときだけ練習するといった方もいらっしゃるようですが、自宅で空いた時間をみつけて出来るだけ毎日行うことが本来の姿です。
週に一度教室に通ったときだけ行うとか、月に一度行うといったことでは決して身につくものではありません。
気功は、「知識」「情報」のコレクションではありませんし、「教養」講座ではないということです。
実践をとおして習慣のレベルまで落とし込んでいってこそ、気功で自己認識が変わっていくプロセスが始まります。
日本人は非常にせっかちなので、すぐに効果を求めたがる人が多いのですが、インスタントで身につくものではありません。
ライブやコンサート会場のような一時的な高揚感や大きく燃え上がった炎ではなく、小さなロウソクのような炎であっても淡々と長くともしび続けていくような、風が吹いても揺るぎなく炎がともしびを続けていくようなものと言えます。
5年~10年といったスパンで自分を少しずつ変えていく、年期の入った実力を養うものです。
習慣になって身についたときに、はじめて「功」の意味が姿を現してきます。
「気功」という二文字にはこのように深い意味が込められています。
「本当の自分を知るトレーニング」であり、「内なる宇宙と対話をする」と言ってもいいと思います。
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今日も最後までお読みくださりありがとうございます。
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