今、SNSで注目されている90歳の大崎博子さんをご存知でしょうか。
90歳で元気に暮らしておられる方は、健康で生きる知恵をたくさんお持ちの方です。
その暮らしぶりが話題となっており、毎日楽しそうに過ごす大崎さんが、健康維持のために行っている習慣についてご紹介いたします。
◆毎晩ストレッチをしてグッスリと眠る
寝る前のストレッチは睡眠の質を高めます。
日常生活で動かしていない部分、あるいは収縮系に動かしている身体の部分を、ほんの数分でもよいので、寝床で身体を伸ばしてあげましょう。
寝る前のストレッチには大きく分けて、2つの効果があります。
1.呼吸法で副交感神経を優位にする
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
副交感神経が優位に働く状態になると、緊張した筋肉がゆるんで、グッスリ眠れます。
ゆっくり吐く息とともに身体の緊張をほぐしてあげましょう。
2.深部体温を上げる
内臓のある深い部分の体温(深部体温)を上げて、その後に一気に下げることでグッスリと眠ることができます。
はじめに深部体温を上げるストレッチを行い、その後に下げるストレッチを行いましょう。
「夜、寝る1時間ぐらい前には必ず体を動かすようにしています。かかと落とし(かかとの上げ下げ)や、前屈、体をねじったり回したりして、時間にして5~6分程度の自己流の体操ですが、おかげで毎日ぐっすり眠れます」
◆ワクワクして脳からドーパミンを出す
何かのファンになって、いわゆる『推し活』でワクワクした気持ちになると、脳からドーパミンが分泌されて、やる気や幸福感が生まれます。
ドーパミンは、神経伝達物質と呼ばれるもので、脳内情報の運搬役のような役割を果たしています。
ドーパミンを増やすことは、快感ややる気を出すだけでなく、認知症の予防にも役立つと言われています
ドーパミンを増やすコツは次のとおりです。
① 好きな音楽を聴く
好きな音楽を聴いて気持ちが高揚しているとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。リズムに合わせて体を軽く動かすとより効果的です。
② 呼吸法を合わせた運動をする
動きと呼吸法が一体となった運動をするとドーパミンの分泌が盛んになります。
③ 良質なタンパク質を摂る
タンパク質に含まれるアミノ酸・チロシンがドーパミンの分泌を促します。チロシンは大豆などのタンパク質に含まれています。
◆できるだけストレスを減らす
いつまでも若々しく、元気に生活するためには、できる限りストレスを減らす工夫が必要です。
ストレスの要因はいろいろありますが、人間関係によるストレスは最も厄介なものです。
苦手だなと思った人には近づかないことがストレスを避けるための鉄則です。
誰にでもよい顔をするのはやめにしましょう。
【ストレスが原因とされる心身の不調】
筋肉の緊張/頭痛に
免疫異常/喘息や肌荒れ、アレルギーに
血管が収縮/高血圧に
胃腸の異常/下痢・便秘、胃痛に