現代病「偏り疲労」と気・エネルギーのアンバランスについて!

●現代病「偏り疲労」と気・エネルギーのアンバランスについて!

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

現代は各人が何らかの疲労を抱えている「疲労社会」といえます。

ストレスや睡眠不足などが蓄積すると、社会生活にも支障をきたす「慢性疲労症候群」(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)に襲われ、ひどい場合には死亡したり、寝たきりになることもあります。

慢性疲労症候群についてはコチラをご覧なってください。

その疲労も身体のクセや心のクセによっていくつかの疲労に分かれます。

 

まず、現代では全身疲労の方はあまりおられません。

建築現場、引越し業者、宅配業者で働いておられる方、警察、消防、自衛隊の現場で働いておられる方など、その他にも身体全体を使って働いておられる方には全身疲労があります。

格闘家やスポーツ選手も全身をよく使っています。

ただし全体の中ではそれほど多くはありません。

 

立ち仕事をしている方やよく歩いている方は、身体の筋肉の70%を占める足腰を主に使っているので疲労感はありますが、それでも偏って使っています。

身体の前側の部分を使っている方、後ろの腰や背中をよく使っている方、身体の左右のどちらかをメインに使っている方など、それぞれの職種や身体の使い方によってそれぞれの偏り疲労を生み出しています。

事務系・デスクワークの方は、パソコンでの業務が多くなりますので、特に目を酷使しており、あとは指先の動きがメインになりますから上半身を偏って使っています。

デスクワークの方は首から上が主体となっていますので、「脳疲労」がさらに加わります。

 

「何だ!偏り疲労か」と思われる方もいらっしゃると思いますが、そのまま放置してしまうと、結構やっかいなことになるかもしれません。

きめ細やかなカウンセリングが必要で、普段からの身体の使い方、心・マインドの傾向、さらに脳の疲労なども確認しないと、どのような疲労なのか判断することが難しくなります。

 

全身疲労の方は、身体を休ませて、栄養を補給して、グッスリ眠れば疲れが取れます。

休めば休んだだけ心地よさが残るので幸せな疲労といえます。

しかし偏り疲労の場合は、身体の一部だけを酷使しているので、使っていない部分とのアンバランスが生じ、そのまま休んだとしてもなかなか疲労は回復しません。

 

偏り疲労の改善のためには、

・酷使している部分をまず休ませる

・動かしていない部分を動かして全身の筋肉やエネルギーのバランスを調える

このようにしたほうが早く疲労も回復します。

 

現代病ともいえる偏り疲労のなかには、身体の疲労だけではなく、脳の疲労が加わった複雑なものが増えています。

特にデスクワーク系では、パソコンでの仕事がメインとなっているため、目と脳、指先を多く使うことになります。

身体に関しては、指を除く首から下をほとんど動かさず固まったままになっており、肩甲骨は肋骨の後部に張りついたままで巻き肩になり、さらに背骨が曲がり、その姿勢の影響を受けてお腹がポッコリと出てくる体型になってきます。

首から上の部分、目や脳を酷使しているため、全身が疲れているような感覚が生まれてきますが、偏り疲労なので休ませているだけでは疲れがとれません。

動かしていない首から下の体の部分を動かすことが必要なのですが、全身が疲れているような錯覚が生まれているので、なかなか動かそうともせずいつまでも改善しないわけです。

 

そして、「脳の疲労」についても休んでいるだけでは治りません。

脳には2つのネットワークがあり、WNM(Working Memory Network)と呼ばれる意識的に集中するときに働くネットワークと、DMN(Default Mode Network)と呼ばれる無意識状態であっても思考が働いていて、言葉が頭の中をグルグルと巡っている状態がります。

脳疲労状態は、DMNが過剰に働いている状態の時に起こっています。

心配事や悩みがある方、普段お仕事をされているときに絶えずロジックを使っておられる方、学生時代に秀才タイプで成功体験がある方なども、絶えず頭の中を言語が占めており脳疲労が起こっています。

特にお仕事を過剰なロジックでされている方や学生時代の秀才タイプは、この状態を良しとしているので、まず自分の思考が疲労を作りだしていることに気づくことが必要です。

 

さらに、エネルギーの側面からみると、エネルギーはよく使う部分に集まってきますから、首から上の部分にいつもエネルギーが上がった状態になっており、首や肩が凝ったり、頭がボーっとした状態となり不快に感じています。

いわゆる「気があがった状態」になっています。

やはり、身体を動かして、上がったエネルギーを本来あるべき場所に下してあげる必要があります。

また、ほかのことに集中して、身体や頭を使ったほうが回復する場合もあります。

「気分転換」が必要なのはそのためです。

 

さらに現代では、追い打ちをかけるような行動を知ってか知らずか多くの方が行っています。

首から上を酷使している場合は休ませてあげることが必要となるわけですが、年がら年中スマホを使用することによって、さらに目と脳を酷使しているため、殆どの人の気が上がった状態となっています。

加えて、耳にはワイヤレスイヤホンを突っ込んで大音量で聞いているため、脳の中はボワーンとしています。

そして、鼻にはマスクを着けて、著しく呼吸の状態が悪くなり、こちらも脳にダメージを与えています。

休ませて上げることが必要なのですが、さらに酷使していては疲労が溜まる一方です。

 

もう一つ、「隠れ疲労」とも言うべき疲労をご紹介しておきます。

特に日本の成人で身体を定期的に動かす運動をしている人は少数です。

運動不足のうえに接種カロリーが過剰となっていることも明らかです。

日本人の行動パターン全般に共通することですが、インプットオンリーの傾向が強く、すべてにおいて滞りがちです。

学生時代の勉強もインプットオンリー、その後も、セミナーや勉強会に参加してもやはりインプットオンリーで、頭の中が情報でいっぱいとなり便秘状態です。

身体に関しても同様で、高カロリーなものを接種する割には動いていませんから、余分なエネルギーが滞り、身体がだるく、疲れた感覚と思い違いをしてしましますが、ただただエネルギー供給が過剰な状態です。

実際に身体が疲れているわけではなく、このような方も多く見うけられます。

 

全身疲労以外に共通するのは、固まってしまった身体をほどよく動かして、エネルギーを循環させてあげることで、偏り疲労は解消できます。

ご自身で気づいて改善していかない限り、疲労を根本から解消することは出来ずに、いつまでも引きずっていくことになります。

 

「偏り疲労」「脳の疲労」改善のためには、

・酷使している部分をまず休ませる

・動かしていない部分を動かして全身の筋肉やエネルギーのバランスを調える

 

具体的な方法については、改めてご紹介をさせていただきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。