ところで、「ロコモ」 という言葉をご存じでしょうか?
なんだか可愛らしい響きがありますが、実は放って置くとメタボよりも深刻な機能障害につながることがある恐ろしい身体の状態をいいます。
●子供までロコモとは!老人ロコモと原因は同じ!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
先日「子供ロコモ」について、テレビで特集されていましたが、非常に驚いた次第です。
以前から子供たちの体力低下について指摘をされていましたが、ついにここまできてしまったのかという思いです。
ところで、「ロコモ」 という言葉をご存じでしょうか?
なんだか可愛らしい響きがありますが、実は放って置くとメタボよりも深刻な機能障害につながることがある恐ろしい身体の状態をいいます。
◆ロコモとは?
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の略です。
これは運動器に障害が出ることで、ゆくゆくは寝たきりになってしまう原因になることを示しています。
ロコモが深刻な理由は、サルコペニアを招いてしまうことです。
サルコペニアとは、30歳をピークに骨格筋と筋肉が減少することと、加齢に伴う筋力低下全般をいいます。
つまり、骨・関節・筋肉の運動器が衰えることで、寝たきりになったり要介護になったりする危険性が非常に高い状態のことをロコモといいます。
さらに、認知症のリスクも高まります。
高齢化が進む日本では深刻な健康問題になっています。
「なあ~んだお年寄りの病気か」と安心はできません。
筋肉量が衰え始める30代以降をどう過ごすかで、場合によっては50代で寝たきりということも?考えられるからです。
この「ロコモ」がとうとう子供にまで及んでいる異常事態となっています。
◆子供ロコモの現状
・「歩いていたら突然転んで手を骨折した」
・「傘に足をひっかけて転び、鼻の骨を負った」
いま子ども達の間でこのような思いもよらぬケガが相次いで報告されています。
基礎疾患がないのに、運動の基本的な動作が出来ない子ども達が増えており、なかには転んで大けがをするケースも増えています。
いったい、何が起きているのでしょうか。
整形外科の医師らは、加齢や病気などが原因の大人のロコモと区別して、「子どもロコモ」と呼んでいます。
コロナ禍で出歩かなくなったことで、体を動かす機会が圧倒的に減ったことが一番の理由とされています。
さらに、ゲームやスマートフォンをする機会が増えて姿勢が悪くなったことも子どもロコモを助長させていると指摘しています。
運動機能が改善されないまま大人になってしまうと、将来的に早い年齢でロコモとなる危険性ががあると指摘されています。
ただ、ストレッチや体操などの適切な運動を続けるほか、身体の姿勢を見直すなどすることで、予防や改善が見込まれるということです。
◆子供ロコモのチェックの方法
「子どもロコモ」かどうかを判断するには、まず椅子に座った際の姿勢を見ます。
猫背だったり顎が前に出たりしていないかなど姿勢をチェックする必要があります。
次に以下のチェック項目をご紹介します。
・5秒以上ふらつかずに片足立ちすることができない
・しゃがみ込むときに途中で止まったり後ろに転んだりする
・両手を上げたときに手の先から肩にかけて垂直にならない
・立って体を前にかがめた際にひざを伸ばしたまま手の指を床につけることができない
これらの項目に1つでも該当する場合、「子どもロコモ」が疑われるということです。
大人も十分該当する内容です。
子供はエネルギーの塊です。
小さなこどもであればあるほどエネルギーが豊かなものです。
有り余るほどのエネルギーで身体を動かすことで、身体の機能がつくられ、脳も育ってまいります。
周囲に、ゲームやスマホばかりに興味を示している子供がいるようなら、親御さんに話してみるか、直接子供たちに話してみるのも一つの方法です。
学校の先生方も、生徒に直接、または保護者に強く働きかけを行っていただきたいものです。
北欧では、子供たちは国全体で育てていくといった考え方を持っています。
子供は、「両親の持ち物ではありません」とはっきりと言っています。
運動する子供、全然しない子供と二極化しています。
人間は動物です。
「動く物」と書きます。
動かないということは不自然な行動をとっていることになります。
不自然なことを行っていると様々な影響が体や心に現れてきます。
これは大人も一緒です。
まず親がスマホばかりを見て家でゴロゴロしているようでは子供は真似ますから、まず親が動物として不自然な行動をとり続けていないか、ちょっとだけ変えることも必要です。
子供に運動をさせましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。