心・マインドは思考の物語を生きている2!

心・マインドは思考の物語を生きている2!

私たちは、身体と脳・思考の2つの道具でこの世界を生きています。

実はこれも幻想なのですが、話が複雑になりますので、とりあえず2つの道具で生きていることで話しを進めます。

身体は既に宇宙を生きています!

一つ一つの細胞が生まれては消えてを繰り返しています。

身体の細胞の一つ一つは、あらゆる状況のなかで、価値判断を下すこともなく、淡々と完璧に動き働いています。

身体には思考はありませんし、自我(エゴ)もありません。

「あるがまま」であり、実体があってリアリティーの存在です。

ここまではOKでしょうか?

 

一方の道具である脳には、3つの脳があると言われています。

脳は3層構造となっており、下から生命中枢の働きをコントロールしている爬虫類脳と言われる「脳幹」、その上に感情の働きを司っている哺乳類脳「大脳辺縁系」、人間の思考を司っている人間脳「大脳新皮質」に分かれます。

さらに大脳には左脳と右脳があります。

大脳新皮質の役割は、ものを知覚したり、運動を制御したり、未来の予想、計算、推理など。まさに知性を司るといっていい器官です。

そのなかでも左脳が思考を司るうえで大きな役割を果たしています。

 

思考には意識して使う「意識の思考」と無意識のうちに頭に浮かび上がる「無意識の思考」に分かれます。

意識の思考は、仕事や様々な活動の中で、記憶や創造力を駆使しながら行動、企画、調整、研究、開発など意図を行っていあます。

無意識の思考は、頭の中に勝手に浮かび上がる言葉、会話、過去の記憶、未来への想像など、どちらといえばネガティブな内容が多く、ストレス状況下になればなるほど、浮かび上がってきます。

心・マインドはどちかというと、無意識の思考の反応によって作られています。

 

思考はどちらも「言葉」を介在させています。

言葉がなければ思考は生まれません。

生まれてから言葉を覚えて、すべての物に名前がついており、別々の物であり分離をしていることを明らかにしています。

人間にも名前がついていますね。

言葉なのですが、言葉を覚えたことによって、言葉で出来るだけ解釈をして、意味を付けて、その言葉を組合せて会話にして、コミュニケーションとして使っています。

それぞれの人によって言葉の解釈や意味づけが違います。100%一致しているわけではありません。

ですから食い違いが起こるわけです。

 

その前に一人一人の脳の中で行っていることがあります。

私たちは五感によって、見たり、聞いたり、感じたり、味わったり、嗅いだりしています。

その五感の情報を言葉に変換しています。

さらに言葉が持っている意味で解釈することによって、脳の中でイメージが作られ、そのイメージを外側に投影しながら見ているということです。

私たちは、目で見ているわけではありませんし、耳で聞いているわけではありませんし、肌で感じているわけではありません。味覚も嗅覚も脳で味わったり、嗅いだりしています。

すべて脳の中の世界を見ていることになります。

そのなかでも視覚がいちばん大きな影響を与えているのですが、脳で見ている世界に、「私」という登場人物を作り上げています

これが自我(エゴ)といった存在です。

 

言葉による意味づけと解釈によってつくられた「色メガネ」で見ていることになります。

まさにバーチャルリアリティーの世界です。

心・マインドはこのバーチャルリアリティーによって見ている世界のことです。

 

人間は生まれて言葉を覚えた時点から、ずっとVR(バーチャルリアリティー)のヘッドセットを装着した状態で生きているのと同じです。

VRのヘッドセットを付けていることに気づき、外してみませんか

VRのヘッドセットを外した状態があるがままの世界となります。

 

世界では毎日毎日様々な出来事が起こっています。

外側に映し出されている世界です。

世界を見まわしても、国際情勢、外交、安全保障、環境など、問題やトラブルの続出です。

人間の意識の変革がなされなければ、近い将来に地球規模で大きな危機やトラブルに見舞われ、厳しい時代となります。

 

先ほどまで説明をしましたのは、個人の思考の中で繰り広げられる、自我(エゴ)システムについてですが、集団的な自我(エゴ)ももちろんあります。

集団的な自我(エゴ)とは、国家、民族、宗教などが代表的なものになりますが、個人の自我(エゴ)が私、私、私となるのに対して、この集団的な自我(エゴ)は、私たちの国家、私たちの民族、私たちの宗教となって同化してしまうと、他との分離が生まれ、紛争や戦争へと進んで行きます。

集団的な自我(エゴ)への気づき、意識の変革がなされないと、この先はかなり厳しい世の中になります。

集団でVRヘッドセットを外すことも必要ですが、まず一人一人が気づき外すことが求められるギリギリのところまで来ているのかもしれません。

次の世代のために何が残せるのか?を考えた時に、私たち一人一人の意識の変革、アセンションこそが求められる時代にきています。

 

心とは、五感の情報を脳にインプットし、言葉により解釈し意味づけされた頭の中の世界をいいます

私たちが生きている世界は2つです。

・「今ここ」のリアリティーで生きているのか、

・「今ここ」以外の頭の中の「思い」の世界で生きているのか。

ここに気づくところから始めてみましょう。

 

「事実」と「現実」の違いをみてみましょう。

 

■事実 
あるがまま・・・・・ VRヘッドセットを付けていない

■現実
物語、ストーリー・・ VRヘッドセットを付けている

 

事実は一つしかありません。

現実は一人一人が言葉で意味づけした現実があります。

 

「今ここ」は、ず~っと動いています。~ing 現在進行形 

瞬間、瞬間、現れては消え、現れては消え、を繰り返しています。

あるいは「今ここ」を瞬間瞬間、上書きして更新しているようなものです。

ただただここにある「コレ」があるだけです。

常に動いているので言葉による解釈や価値判断が入り込む余地はまったくありません。

ただし自我(エゴ)は、動いているこの世界を止めて、そこに言葉による解釈や価値判断をつけて意味をつけます。頭の中の世界にあります。

これがVRヘッドセットで見ている世界です。

人、物、さまざまな出来事で行っています。

これを普段私たちは、あらゆる場面において行っています。

 

毎日ハッピーに過ごしている方はそれでOKですが、言葉を使っている以上、必ずしもハッピーな日々が続くわけではありません。

過去を思い出して腹を立てたり、悔しがったり、悲しんだり、後悔したり、あるいはこの先のことを考えて、心配したり、不安になったりなどなど。

つい先ほどのことから何十年前の事や、ついこの後のことから何年後の事まで。

脳の中で繰り広げられる思考のシステムについて知らないと、ストレスなことが起きるたびに、頭の中の世界に巻き込まれてしまいます。

巻き込まれて、頭の中の世界が現実だと思い込むと、世の中が真っ暗で一大事になってしまいます。

 

存在していないものが私たちを苦しめます。

「存在していない」ということに気づけば、頭の中の世界から離れることができます。

これを様々なアプローチをしながら繰返し繰返し続けていくことによって、新しい思考のシステムを定着させていくことが出来るようになります。

マインドフルネス、ヨーガ、気功などの上級者のトレーニングは、心・マインドのシステムを学び、気づくことによって、宇宙のエネルギーと調和することを目指します。

 

この新しい脳・思考のシステムに時代ごと変革していくことが既に始まっているように感じます。

若い人を見ていると大きな変革が訪れてきているのが感じられます。

老人で昔のシステムにしがみついている政治家と今の若い人を見ると、ジェネレーションギャップがあったにせよ、あまりの違いに驚かされます。

同じ生物なのだろうかと思うほどです。

VRのヘッドセットを何重にもつけている人と着けていない人の違いでしょうか。

それほどの大きな変革期を迎えているのではないでしょうか。

 

思考が作った分離のシャボン玉、マユ、バリアの存在に気づき、風穴を少しでも開けることから新しい地球時代の始まりを感じます。

VRのヘッドセットを付けていることに気づき外してみましょう

 

関連した書籍もございますので、ぜひ興味がございましたら、お読みになっていただきたいと思います。

『答え』第2巻  [ 世界の仕組み編 ]  デービット・アイク著

『心感覚』 ノ・ジェス 著

『「唯識」という生き方:自分を変える仏教の心理学』横山紘一 著

 

日本人の多くの大人が考える力を失っていますので次の書籍をご紹介いたします。

中学生に向けた授業内容を書籍に起こしたものですが、内容的には大人がしっかりと読んでおくべき内容です。

言葉、自分とは何か、考える、身体、心、死、他人とはなど・・・。

本当に考える、勉強をするとはどのようなことなのか、ベストセラーの1冊です。

『14歳からの哲学 考えるための教科書』池田晶子 著

 

すべて気づいたうえで、思い煩うことなく人生を愉しむ!

夢の世界とわかったうえで夢を楽しむ!