風邪・インフルエンザの予防だけでなく睡眠からホルモンの活性化までたくさんの恩恵を受けられる偉大な存在とは!
●風邪・インフルエンザの予防だけでなく睡眠からホルモンの活性化までたくさんの恩恵を受けられる偉大な存在とは!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
今回のブログのタイトルは超~長いものとなっていますが、これだけの恩恵を受けられるのですから短いものです。
昨日は二十四節気の大寒でした。
ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
1月6日の小寒より寒の入りを迎え、昨日がいちばん寒いといわれる大寒になります。
寒い時期と空気の乾燥が重なり、風邪やインフルエンザの流行がピークを迎える時期となります。
最近では春夏のインフルエンザが話題になることもありますが、大規模な流行は基本的に冬に起きます。
さまざまな理由が考えられますが、最近指摘されている一つが
「冬は体を日光に当てる時間が減るから」
といった理由です。
日光浴をすることで、インフルエンザを含む風邪をひきにくくすることは、さまざまなデータが裏付けています。
例えば、3500人の子供を対象に、秋と冬に12回、紫外線を浴びさせる実験をしたデータでは、紫外線を浴びなかった実験の前シーズンに比較して、風邪の発症が66%も減少したと報告されています。
これは一言で言うと、紫外線により皮膚の免疫細胞が刺激されて活性化し、感染を防いだからと考えられます。
その背景には日光を浴びると、私たちの体内で活性化する多数のホルモンがあります。
その一つが骨の健康を維持するのに必要なビタミンDです。
ビタミンDは糖尿病やアルツハイマー病の予防効果に関しても研究が進められており、その多彩な作用から単なる栄養素というより、ホルモンに近い物質とも考えられています。
魚介類や卵などの食品にも含まれていますが、皮膚の細胞が紫外線を吸収することで、コレステロールから作り出すこともできます。
日光を浴びて体内で合成されるビタミンDは、私たちの体の必要量のおよそ半分に達します。
2014年、オーストラリアのクイーンズランド工科大学の研究者たちは、「高齢者に1年間、高用量のビタミンDを毎月1回注射(60000IU/月)すると、感染症治療のための抗生物質が不要になるか否か」という調査を行いました。
調査対象全体では、ビタミンD投与グループは抗生物質が不要の人が多かったが、有意差はなし、という結果でした。
しかし対象者を70歳以上に絞ると、ビタミンD投与グループは、抗生物質が必要だった人が47%も減少し、有意差のある結果が出たそうです。
インフルエンザには抗生物質(抗菌薬)は効果がありませんが、ビタミンDの免疫活性化機能の一端が分かります。
メラトニンというホルモンも日光に関係しています。
朝、太陽の光が目に入ると、体内時計をつかさどる網膜と直結している脳の視交叉上核というところが光に反応してメラトニンを製造します。
作られたメラトニンはその日の夜に分泌されて、快適な睡眠を作ります。
睡眠を十分取ることは、もちろんインフルエンザの予防になります。
脳をはじめ、体内のあちらこちらに存在するセロトニン神経は、日光の刺激でセロトニンを分泌します。
セロトニンは、体温調節・摂食行動・情緒など主に昼間の生活を支え、これもインフルエンザから体を守ります。
さらに日光浴で性ホルモンの分泌も変化します。
米国ハーバード大学のチームが2300人ほどの男性を調査したところ、ビタミンD血中濃度の高い男性は、ビタミンD不足の男性よりもテストステロン(いわゆる男性ホルモン)が高かったと報告しています。
日光浴は男らしくするといった作用もあります。
そして、その男性ホルモンのテストステロンには抗炎症作用があることが確認されていますので、風邪を引きにくくする体をつくるホルモンの一つといえます。
美容効果のCMの影響でしょうか、極端に太陽の日差しを敬遠する方がいらっしゃいますが、日光浴にははかりしれない健康への効果もあります。
適度に太陽の日差しを浴びることは、大きな恩恵を受けることになります。
冬の暖かい日差しは心までもホッコリとさせてくれます。
天気の良い日は、大自然の恵みをいただきにまいりましょう。
風邪・インフルエンザの予防だけでなく睡眠からホルモンの活性化までたくさんの恩恵を受けられる偉大な存在とは?
太陽
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