自粛で骨が危ない! ビタミンD欠乏症の目安になる簡単な質問 [ 健康スタジオ横浜 ]
● 自粛で骨が危ない! ビタミンD欠乏症の目安になる簡単な質問
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
新型コロナウイルスの感染から身を守ろうと、外出を自粛して家に閉じこもっている時間が多くなると、日光を浴びる機会が減ってきており、専門家が懸念を示しています。
日光には骨を丈夫にするビタミンDの生成に欠かせない紫外線が含まれています。
日本では男女ともに全世代でビタミンDが不足していると言われており、専門家は適度に日光を浴びるよう勧めています。
新型コロナウィルスで重症化された方の中には、ビタミンDが欠乏していたこともわかっています。
日光に含まれる紫外線には、A波(UVA)とB波(UVB)があります。
このUVBは日焼けをもたらす一方、腸管からのカルシウムの吸収を助けるビタミンDを生成します。
5月はUVBの量が多いのですが、ガラスを透過しにくく、窓を閉め切った室内にはほとんど入ってきません。
日光に当たらないことについて、国立環境研究所の中島英彰主席研究員(大気物理化学)は次のように話しています。
「ビタミンDが欠乏状態にある若い女性や高齢者は骨の病気が増える危険性がある。育ち盛りの子どもたちも家に閉じこもってゲームばかりしていると、ビタミンD不足が懸念される」
驚いたことに室内で物を持ち上げた際、背骨を疲労骨折した若い女性の症例もあるといいます。
女性の中には、真っ黒なアームガードで紫外線をガードしている方もいらっしゃるほどです。
過ぎたるは及ばざるがごとく、紫外線を恐れるがあまりの極端な行動です。
新型コロナウィルスを恐れる心理状態や行動とも似ています。
■ビタミンD欠乏の目安 7つの質問
ビタミンDの欠乏は外見では分かりません。
自覚症状もないため、簡単にわかる方法がないかと期待されていました。
そこで、大阪府立大の桒原(くわばら)晶子准教授(栄養療法学)が、血液を採取することなどをせずに状態を把握できる、日本人向けの7つの質問を開発しました。
日焼け止めの使用頻度や食生活など、7つの質問からなり、回答が一定の点数以上となれば、ビタミンD欠乏の可能性が高いといいます。
次の7つの質問に答えて、ビタミンDの欠乏の目安となさってください。
【ビタミンD欠乏の目安 7つの質問】
合計点数が31以上の場合、欠乏の可能性が高くなります。
【Q1 年齢】
・40歳以上=0
・40歳未満=5
【Q2 性別】
・男性=0
・女性=8
【Q3 時期】
・7~9月=0
・4~6月=4
・10~12月=4
・1~3月=7
【Q4 運動】
・全くしない=7
・月1~2回=5
・週1回以上=0
【Q5 過去1年間の日焼けと週5日以上の日焼け止めの使用】
・日焼けのみあり=0
・両方あり、または両方なし=2
・日焼け止めのみあり=9
【Q6 過去3か月間に腕や足が出る経験での日光浴】
・週3日以上=0
・週1、2日=6
・なし=9
【Q7 魚を食べる頻度】
サケ、サンマ、カレイ、ウナギ、ニシン、イサキ(いずれも100g)
イワシ、カワハギ(いずれも50g)
・週2回以上=0
・週2回未満=9
■ビタミンDを簡単に得る方法
5月なら日中15分程度の日光を浴びれば、1日に必要な分が作られます。
国立環境研究所の中島氏は「天気の良い日にベランダや、窓を開けて窓際で過ごすほか、紫外線の弱い朝や夕方などに約30分の散歩やジョギングをするのもいい」と話しています。
いずれも日焼け止めを塗らないのが前提ですが、UVBは地面にも反射するため、日陰での日光浴でもOKといいます。
日焼けの影響が少ない手のひらを出した状態で歩くのも効果的です。
ビタミンDは食品にも含まれ、特に含有量の多いサケやイワシ、ウナギなどを食べるといいと言われています。
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