認知症の強力なリスクは「運動不足」だった! [ 健康スタジオ横浜 ]

認知症の強力なリスクは「運動不足」だった! 

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

これからますます社会問題化してきます「認知症」について今日はお伝えしてまいります。

認知症は、何らかの原因で脳がダメージを受けて、記憶力や思考力、判断力や理解力といった脳の認知機能が少しずつ低下していき、日常生活や活動が困難になるまで支障を来した状態のことを指します。

現在日本では、高齢者(65歳以上)の約7人に1人が認知症患者と推計されています。

今後2025年には高齢者(65歳以上)の5人に1人が認知症患者になると推測されています。

さらに、2030年には全国民の10人に1人が認知症患者といった驚くべき予測もされています。

 

正常と認知症の中間の状態とされる軽度認知障害(MCI)も合わせると、65歳以上の約4人に1人が認知症またはその予備軍となっています(2015年厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」より)。

近年の研究から、認知症は生活習慣病だと認識されるようになっています。

脳血管性認知症の原因となる脳血管障害(脳卒中)は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病が引き起こします。

さらに、運動不足が認知症のリスク因子になることもほぼ確実と見られていて、特にアルツハイマー型認知症は、様々な要因の中でも運動不足が強力なリスク因子だとする研究報告があります。

 

教室の中でよくお話をさせていただいていることですが、畳の生活から椅子の生活に変わったことが大きく影響しています。

畳の生活では、1日の中で何度も立ったりしゃがんだりを行っていました。

椅子の生活に代わって、足腰を使うことがめっきり減りました。

トイレも和式から洋式に変わったことが女性にとっては大きな影響となっています。

太ももの筋肉が衰えると膝への負担が非常に大きくなります。

特に高齢の女性がO脚になったり、膝を痛めて歩きにくそうにしている姿を近頃よく見かけます。

便利快適な生活で体に楽をさせた箇所が必ず衰えてきます。

 

高齢者(65歳以上)の認知症患者を男女比でみると、男性35%、女性65%となっています。

女性のほうが筋肉量が少ないので、運動不足になると膝への負担が一挙に高くなり、男性よりも早く膝の障害が表れます。

そのまま放置しておくと、歩くことが不自由になり、脳への刺激も必然的に減って認知症に進行しやすくなるといった図式です。

 

では、運動習慣は脳にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

運動で体を動かすと、筋肉組織からイリシンという物質が分泌されます。

イリシンは血流に乗って脳に運ばれると、脳内でBDNFと呼ばれるたんぱく質の分泌を促します。

BDNFは『脳由来神経栄養因子』と呼ばれ、脳の神経細胞の働きを活発にして、細胞の新生や再生、シナプスの形成を促すことが分かっています。

つまり、筋トレで筋肉を刺激し、有酸素運動で血流を促すことで、脳の活動性を高め、認知症の予防につながることが示唆されているのです

 

十数年前には、指先を動かすなど細かな動作を行うと、脳を活性化できるといわれていましたが、近年では、大きな筋肉群を動かしたほうが脳への刺激が高まるといわれるようになってきています。

太もも(大腿四頭筋やハムストリングス)など下半身の大きな筋肉を鍛えると、転倒を予防し、基礎代謝を維持・向上できることが知られていますが、それだけでなく、認知症の予防につながることも期待できます。

 

将来認知症になるリスクを下げるためにも、筋トレと軽い有酸素運動を習慣にして、積極的な外出を心がけてほしいと思います。

特にスロースクワットで太ももを鍛え、さらに大股の早歩きをすると有酸素運動になります。

そして、歩ける体を作って積極的に外に出かけていきましょう。

積極的に出かけることで、新たな発見や人との交流も生まれ、脳が刺激を受け活性化することができます。

 

毎週木曜日に開催をしています「背骨呼吸メソッド」教室では、太ももを鍛えるスロースクワット、背骨を動かして生命中枢である脳幹を強くする運動を取入れています。

運動を習慣化することで認知症発症のリスクを減らすことができます。

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。

 

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