身体はリアリティーを生きている!
●身体はリアリティーを生きている!
私たちが生かされているこの世界(物質宇宙)はすべて動きのある世界です。
動いていないものは何一つありません。
みなさんの周囲を見渡してみてください。
一見して動いていないように見えるものであっても、すべて独自のリズムで動いています。
わかりやすいところで説明しますと、私たち人間の身体は今も心臓をはじめ多くの臓器が動いており、血液は全身を物凄いスピードで巡っています。
人間の場合の動きの変化を長期的に見ると成長や老化などと表現をしています。
動物や植物も同じように独自のリズムで動いて変化しています。
その他の人工物が変化していく様子を「劣化」などと表現しています。
どれも皆動いていることに変わりはありません。
すべてが動いているから、そこにエネルギーがあり、そのエネルギーを認識し、活用する方法として、気功やヨーガ、マインドフルネスなどのトレーニング方法があります。
仏教でいうと、「諸行無常」です。
世のすべてのものは移り変わり、また生まれては消滅する。
永遠に変わらないものは何もないということです。
まず私たちの身体がそれを表しています。
そして、人間以外のすべての生命、物質も同様です。
なにひとつ固定しているものはありません。
その動きのあるシステムの中で、身体という道具を効率よく動かして、宇宙のリズムに合致させると心地よく生きることが出来ます。
大前提として、私たちはこの身体という道具がないと、この世界で生きていくことが出来ません。
心(マインド)と言われるものも、身体から受ける五感を通して頭の中に生まれ、ともにこの世界に存在しています。
身体も心も何にも増して長持ちして使えるように大切に取り扱う必要があります。
身体と心は、
「生きていくための最高の道具」
宇宙・地球からお借りしているといってもいいと思います。
お借りしたものは、しっかり使ってお返しすることにいたしましょう。
使い方とケアの方法をお伝えしてまいります。
①運 動
1日最低20分(週140時間)
これを下回ると運動不足になり徐々に機能低下を起こしていきます。
毎日が無理でも1日おきに40分くらいで行ってみてはいかがでしょうか。
日本人の約66%が慢性的な運動不足に陥っています。
運動は身体だけではなく、心や脳にも良い影響を与えます。
筋力・柔軟性・バランス力を意識して動かせるスポーツや武道などがおすすめです。
ヨーガ、気功、太極拳などは全身を均等に使うので健康にも良い影響があります。
運動によって、エネルギーが豊かになり健康体をつくる基礎となります。
特にダンスはお勧めです。
背骨を中心とした軸がしっかりとつくられるので姿勢が良くなります。
音楽に合わせてリズミカルに身体を動かすので楽しさも加わります。
個人的にはパリのオリンピックで採用されるブレイキンなども興味がありますね。
運動不足は万病の元
年齢が上がれば上がるほど、健康状態を維持していくためには、運動の必要性が増してきます。
日々の生活習慣の中に取り入れていくように心がけましょう。
ご自身に合った運動をぜひ見つけて続けていきましょう。
②栄養補給
特にたんぱく質、ビタミン、ミネラルを意識して摂ること。
身体を維持していくためのガソリン、燃料です。
現代人はこの燃料の量・質とも欠乏状態です。
栄養失調に近いと言ってもいいくらいです。
若い時は何とか持ちこたえていますが、年齢が上り、身体の力が衰えてくると「貧食」の影響が徐々に身体に出始めてきます。
40代くらいで体調不良になる方の多くがこの傾向にあります。
運動をする方はもちろんのこと、高齢者もしっかりと食事の質を高めるようにこころがけましょう。
食事だけで必要な栄養を摂取することが難しいようなら、サプリメントで必要な栄養素を補うようにいたしましょう。
特にたんぱく質は体重1kgにつき1gです。
体重60kgの人であれば60gです。
身体だけでなく、メンタルの不調なども、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを総合的にしっかりと摂ることで予防・改善されます。
お肉であればおおよその目安で300g、豆腐で3丁といったところです。
詳しくはネットでも調べられますし、食品成分表が書籍としてあります。
③休息(睡眠)、リラックス
・良質の睡眠
・リラックス
日本人はショートスリーパーであり緊張民族です。
最低でも6時間、運動をしている人は7時間くらいの眠りが必要です。
この時間でも世界的な標準から比べると短いくらいです。
特に体を使ったお仕事をされている方、運動をしている方は今よりも少し長めに眠ることをおすすめしたします。
良い睡眠をとるための準備は日中から行っておきましょう。
睡眠は眠ろうと思って眠れるものではありません。
眠りは自然と訪れてくるものです。
そのためには、日中は身体を動かし交感神経をアップさせ、夜に入り副交感神経が優位となるようなリズムづくりを心掛けます。
日中にゴロゴロしてテレビなどを見ていたらなかなか寝付けずに良い睡眠どころではありません。
グッスリと眠ることで睡眠の質も高まります。
このグッスリと眠ることは認知症の予防にもつながることがわかっています。
夜更かしや睡眠不足はご法度です。
どれだけ身体に良いことをして栄養に気をつかっていたとしても、すべてが台無しになります。
エネルギーを浪費、枯渇するいちばんの原因となります。
加えて、疲労をどのように解消するのか理解をしておく必要があります。
疲労には、身体疲労、心・マインド疲労、感情疲労があります。
身体疲労は身体をしっかりと休ませる、偏り疲労の場合はバランスをとるエクササイズを行い、場合によってはマッサージなども有効になります。
しかし、心・マインドの疲労、感情の疲労に関しては、身体からのアプローチだけで解消することはかなり難しいので、別の方法をとる必要があります。
そして、リラックスをすることも必要です。
ずっと緊張状態が続いていると、それが筋肉に刻み込まれて、記憶合金のように身体に残ってしまいます。
自分で出来るリラクセーション法を身につけておくことも必要です。
簡単な気分転換から、身体を動かして汗を流すなど、ご自身に合った方法をぜひ見つけてください。
また、心・マインドへの取り組み方がとても重要になりますが、マインドフルネスは非常に効果があります。
以上3つの一つ一つをさらに詳しく説明をすると長くなりますので割愛しますが、生活の中に取り入れると、体調が良くなり快適な日常生活を送ることが出来ます。
身体という道具が長持ちします。
そのような状態こそ、エネルギー豊かな身体であり、気・プラーナのトレーニング行う際の身体的ベースとなります。
あとはやるかやらないかです。
身体こそリアリティー
「今ここ」に身体という実体があります。
何らかの理由をつけてやらない人が多いのが日本人の特徴ですが、最近は少々変わってきて二極化してきているようです。
以上ご紹介した3つについては健康スタジオ横浜の4つの教室とセミナーで提供させていただいております。
4つの教室、セミナーの特徴はこちらよりご覧になってください。
さらに、お勧めの書籍がありますので、ぜひご参考になさってください。
■『運動脳』
アンデシュ・ハンセン著
■『食欲人』
デイビット・ローペンハイマー
■『熟睡者』
クリスティアン・ベネディクト
いずれも出版社はサンマーク出版です。
身体は既に宇宙を生きています
どのような人が身体の借主であったとしても、37兆にも及ぶ細胞の一つ一つが、宇宙であり、淡々と動いて完結をしています。
この人は節制をしているからもっと協力してやろうとか、この人は不摂生をしているから手を抜こうとか、そのようなことはありません。
身体は判断をせず、淡々と宇宙のリズムに合わせて動いています。
身体には自我(エゴ)がないのです。
ところが、淡々と動いている身体に対して、協力的ではない存在がいます。
それが心・マインド、自我(エゴ)と呼ばれる存在になります。
心・マインドのしくみについては、マインドフルネスエナジー瞑想の教室の中でお話をさせていただいておりますので、ご興味がありましたら是非ご参加ください。
身体こそリアリティーであり、実体がある存在です。
最後までお読みいただきありがとうございます。