病院で解決することが難しい身心疲労! [ 健康スタジオ横浜 ]
●病院で解決することが難しい身心疲労!
健康スタジオ横浜の内藤です。
本日もご訪問くださりありがとうございます。
現代は各人が何らかの疲労を抱えている「疲労社会」といえます。
その疲労も身体のクセや心のクセによっていくつかの疲労に分かれます。
まず全身疲労の方は現代ではあまりおられません。
全身を満遍なく使っておられる方には全身疲労があります。
立ち仕事をしている方やよく歩いている方は足腰を主に偏って使っています。
事務系の仕事をしている人は、パソコンでの業務が多くなりますので、特に目を酷使しており、あとは指先の動きがメインになりますから上半身を偏って使っています。
それぞれの職種や体の使い方によってそれぞれの偏り疲労を生み出しています。
何だ疲労かと、思われる方もいらっしゃると思いますが、そのまま放置してしまうと、結構やっかいなことになるかもしれません。
全身疲労の方は、休めば休んだだけ心地よさが残るので幸せな疲労といえます。
しかし偏り疲労の場合は、一部の筋肉だけを酷使するので、スポーツでも仕事でもその点では同じです。
身体がアンバランスなまま休んだとしてもなかなか疲労は回復しません。
動かしていない部分を動かして、全身の筋肉やエネルギーのバランスを調えた方が早く疲労も回復します。
また、ほかのことに集中して、身体や頭を使ったほうが回復する場合もあります。
「気分転換」が必要なのはそのためですが、過剰な家族サービスなどになると、また疲労の原因となっていしまいます。
ところで、「慢性筋肉疲労」という言葉を聞いたことがありますか?
慢性筋肉(系)疲労というのは、
「全身の筋肉の一部に老廃物(酸性疲労物質)が残存して、その部分が”凝り”の状態に陥っている慢性的な筋肉疲労のこと」
「慢性筋肉疲労が、筋肉内を流れる血液の流れを阻害し、またリンパ液の流れを滞らせ、様々な障害をもたらす。またその状態が自律神経の働きを狂わせるち内臓疾患をも招いてしまう」
ことを言います。
(系)とついているのは、筋肉だけでなく、靭帯、腱、筋膜、結合組織なども含めた問題だからです。
この慢性筋肉疲労という言葉は、『奇跡の触手療法』の福増廣幸氏の著書の中に出てきます。
慢性筋肉疲労が起きると主な4つの障害が起きると言われています。
1.自律神経が誤作動を起こす
慢性筋肉疲労になると心臓の鼓動が速いまま、血圧も高いまま、胃腸の消化が悪くなったまま固定してしまいます。
自律神経は全身の状態をモニターして、どの程度緊張すればいいかの情報を集めていますが、リラックスして食事でもしようかというときに慢性筋肉疲労があると、体は「緊張しているからまだ戦闘状態なんだな」と誤解して、胃腸が働かないように、心臓が頑張るように指示してしまうことがあるといいます。
自律神経のアンバランスから、不整脈、胆石、腎臓結石、大腸カタル、急性膵炎、胃下垂、無力性尿失禁、前立腺肥大が起きやすくなります。
2.呼吸が抑制される
精神的なプレッシャーがあると「息がつまる」ことがありますが、これが常態化していくと、胸やお腹の慢性筋肉疲労が生じて、自然な深い呼吸が出来なくなってきます。
これが悪化してくると、呼吸に必要な筋肉が痙攣して、狭心症や過労死、突然死を引き起こしやすくなるといわれています。
呼吸が抑制されると、無呼吸症候群、甲状腺腫、溜飲、偽むちうち損傷、前胸部痛、不整脈などが起きやすくなります。
3.血行障害が起きる
筋肉は第二の心臓ともいわれ、心臓から送り出された血液の栄養を組織に配分し、収縮活動によって心臓に送り返していますが、「コリ」が毛細血管を締め付け活動を妨げるようになると、新鮮な血液が流れ込まなくなり、老廃物が溜まり、心臓に血液を送り返す力が弱まります。
血行障害が起きると、高血圧症、糖尿病、拒食症、胃・十二指腸潰瘍、便秘、神経痛、リューマチ、骨粗鬆症、疲労骨折、腱鞘炎などが起きやすくなります。
4.リンパ液の流れが悪くなる
リンパ管が締め付けられてくると、リンパ液の流れが悪くなり、免疫機能に狂いが生じ内臓異変が起きやすくなります。
リンパ液の停留から、膠原病、浮腫、関節抱水溜、アトピー、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、下痢、肥満などが起きやすくなります。
これらは逆にいうと、難しい病名がついた症状でも、慢性的な筋肉疲労を改善し、血行とリンパの流れを良くし、呼吸を深くし、自律神経の働きを良くするようにすれば、急速に改善できる余地があるということを示しています。
現代の病気や体調不良の大部分の原因は、運動不足や慢性疲労、ストレスや食生活のアンバランス、劣悪な環境から起こっています。
そして、そのかなりの部分が、過労や精神的疲労によって慢性筋肉疲労を引き起こして、それがさまざまな病気になっていきます。
それらの殆どが生活習慣に関わっています。
病気や体調不良の原因も治すための現場も「生活習慣」にあるのですから、医師や病院でやれることには限界があります。
自分で見直すことが第一歩になります。
ご紹介した福増廣幸(一切照)氏の著書は2冊しか残されていませんが、身体のことを深く知りたい方、身体にかかわっておられる方にとってはぜひお読みいただきたい書籍といえます。