身体ケアの次は充分な栄養! 分子栄養学で栄養不足を改善する [ 健康スタジオ横浜 ]

身体の次は充分な栄養!  分子栄養学で栄養不足を改善する  [ 健康スタジオ横浜 ]

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

日々身体のケアをすることが必要なことは先日の記事でお伝えしたとおりです。

身体をよく動かして、合わせてケアを行うことで、健康な身体を長く保つことができます。

身体のケアの記事をまだお読みになっておられない方はこちらからお読みください!

 

運動・身体のケアに加えて行っていただきたいことに栄養の摂取があります。

日々の運動や身体のケアを行って、食事も気をつけているのに、何となく疲れが抜けない、身体がだるい、重い、あるいはイライラするなどの症状が続いているようなら栄養が充分とれていないかもしれません。

ぜひ栄養の状態を見直してみてください。

さて、現代の日本人の食生活ですが、充分な栄養が摂取出来ていると思われますか?

お腹が満たされるように食べているとは思いますが、実は肝心の栄養素が足らない状態です。

質と脂質は取れていますが、私たちの体にとって最も必要な栄養素である、タンパク質、ビタミン、ミネラルの摂取量は低く欠乏状態にあります。

体の健康を維持する上で必要なのはもちろんんのこと、心の健康を維持する上でも充分な栄養が必要になります。

さらに、気・エネルギーをアップさせたり、脳力開発のためにも十分な栄養をとっておくことが必要です。

身体のコンディションが良い状態とは、身体が軽くさわやかに感じられる状態です。

 

これからご紹介します分子栄養学」はDNA分子レベルの栄養学です。

分子栄養学は栄養を受け入れる側である体を分子レベルで考えていく栄養学です。

DNA分子レベルで明らかになった体の中の反応に基づいて、必要な栄養を考えていくと言う新時代の栄養学といえます。

不調に悩んでいる方々の多くは、古典的な栄養学の知識のままで食事を選択しているようです。

ですから食べてはいても体調が悪いままです。

「バランスよく食べている人は栄養失調」と言われています。

本当に必要な栄養素の絶対量が足りていません。

バランスの良い食事ではなく、DNAレベルの科学の法則に基づいて、体内の代謝反応に必要な栄養素を「絶対量取ること」これが健康の基本です。

新しい栄養学は、個々の健康レベルを確実に底上げしてくれます

実際に何らかの病気や不調を改善させるのはもちろんのこと、特に不調はないと思っている人も試しにトライしてみてください。

タンパク質やビタミン・ミネラルが足りない「低い健康レベル」に慣れてしまって、「年をとったから疲れるのも当たり前、病気で薬が増えるのも仕方がない」などと勝手に決め込んでいる方は、ぜひ見直してみることをおすすめいたします。

 

◆タンパク質の摂取が健康レベルを向上させる

日本人のタンパク質の摂取量は、終戦後の昭和20年代(1950年頃)と同じくらいに低いことはご存知でしょうか?

タンパク質は、身体の筋肉、内臓、骨、皮膚、髪の毛、爪などを新しく作り変えていくのに絶対的に必要な栄養素です。

人が生きていくためのエネルギーを得るために最も大切な生命活動は「代謝」です。

スムーズな代謝を促すためには、タンパク質を筆頭にビタミンやミネラルなどの栄養素が必要となります。

その栄養が満たされなければ、代謝で得られるエネルギーが少なくなるため、身体がだるい、重い、辛い、といった不調が続き、何をするのも億劫で気力のない日々を送ることとなります。

こうした不調の裏側では「代謝障害」が生じています。

 

栄養が満たされない栄養失調が続くと、この代謝障害が積み重なります。

これが原因で様々な慢性疾患に見舞われてしまいます。

分子栄養学を確立した物理学者の三石巌先生は、

「適切な栄養を豊富に取ることによって、人は健康レベルを向上させることができる」

表現されていました。

 

健康レベルは人それぞれ異なります。

なんとなく元気がない人、不調に苦しんでいる人、特に不調は無いけれどパフォーマンスをあげたい人、病気を予防したい人など、様々です。

健康レベルには個人差があり、一定以上の身体機能を保つために、必要な栄養素の量が一人ひとり異なるからです。

しかしながら、多くの日本人がタンパク質不足に陥っていることは間違いがありません。

健康レベル向上の第一歩はタンパク質を豊富に摂ることになります。

 

まず基本として、摂取が必要なタンパク質は、自分の体重1kg×1グラムが1日の最低限の量となります。

例えば体重が60kgの人なら、1日のタンパク質は60gが最低限の必要量となります。

運動している方や高齢の方は最低の基準よりも多く摂取することが求められます。

お肉を食べている高齢者が元気なことはよく知られていることですが、たんぱく質やビタミンB1の摂取が上手に行われていることを表しています。

そして、プロテインスコアが100に近い食品をとることが、タンパク質を効率よく吸収するための方法です。

卵や肉は100あるいは100に近い値なのですが、大豆は60くらいの値になります。

プロテインスコアを上げる食べ合わせなども考える必要がありますが、食品だけで摂取することはかなり難しいと思いますのでプロテイン等で補うことを考えた方がよろしいと思います。

タンパク質の詳しい内容についてはこちらの記事をご覧になってください。

 

◆エネルギー作りに欠かせないビタミンB群

気・エネルギーのトレーニングをしている方にとっては最も必要となるビタミンです。

しかしながら、タンパク質と同様に日本人は潜在的なビタミンB群欠乏症であるといえます。

生物の全ての細胞に存在するミトコンドリアはエネルギーをつくる細胞の小器官です。

ビタミンB群はこのミトコンドリアで働いている栄養素です。

体を動かすためのエネルギー作りはもちろんのこと、すべての代謝にとって重要な働きをしています。

 

ビタミンB群の種類は、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、ビタミンB 6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンなどがあります。

これらを単体で取るよりも、互いに助け合いながら働くことから、マルチビタミンやBコンフレックスのサプリメントを利用する方が効果的です。

ビタミンB群もビタミンCと同様に、食事から摂取できると言われていますが、実は潜在的な欠乏症を抱える人がたくさんいます。

ビタミンB群が足りないと、まずエネルギーを作るのに苦労します

気・エネルギーの量が増えません。

生体のエネルギーは、手足を動かすためだけに必要なのではありません。

心臓を動かし、神経を働かせるといったすべての代謝にエネルギーはなくてはならないものです。

もしビタミンB群が足らない場合であっても、エネルギーは作らなくてはならないので、そのような場合は、ビタミンB群なしでもエネルギー作りが行われます。

そうなると原料の消費量は同じでも、エネルギーの生産量は10分の1に落ちてしまいます。

しかもビタミンB群があれば、最終生産物は水と二酸化炭素なのですが、ビタミンB群が足りないと、最終生産物は乳酸となります。

この乳酸がコリや筋肉疲労の元になりますので、充分なビタミンB群の摂取が必要なわけです。

 

《ビタミンB群の1日の推奨量》
・ビタミンB1  100~300mg
・ビタミンB2  50~100mg
・ビタミンB3  2000~3000mg
・ビタミンB5  100~200mg
・ビタミンB6  100~500mg
・ビタミンB12  1000~2000mg
・葉酸      400~800mg

 

◆日本人のほとんどがビタミンB1不足

日本人の多くの人は、お米、そば、うどん、パン、パスタを主食としています。

食べる量に個人差があるものの、運動を全く行っていないような人が、糖質を多くとっている場合は、ほとんどの人がビタミンB1不足になります。

ビタミンB1不足は、まず身体面だけではなく精神面に症状として現れてきます。

日本人のイライラ、足の引っ張り合いはビタミンB1不足とも言われているほどです。

家庭内の不和、職場でのトラブル、他人への怒り等はビタミンB1不足の関与が大きいと言われています。

ビタミンB1が不足すると生きるエネルギーが作られません。

また、がんの要因になり様々な形の神経障害を引き起こします。

特にアルコールを多く飲む方は、ウェルニッケ脳症になる恐れもありますので、普段からビタミンB1を多くとっておく必要があります

 

糖質、脂質の代謝を促進し、成長を助けるビタミンB2

ビタミンB2は、B1とともに生活習慣病を予防するのに欠かせない栄養素です。

不足すると皮膚や粘膜が敏感になり、目の充血、肌荒れ、髪の毛の悩み、脂漏性性皮膚炎、口内炎、口角炎などを引き起こします。

口内炎ができやすい方は、ビタミンB2の摂取が少ないので、普段から摂っておくか、口内炎が出来た時に摂取すると早く回復します。

ビタミンB2は脂質のエネルギー代謝に使われるので、脂質を取る量が多くなるほど不足します。

脂っこい食事が好きな方や外食が多い方などはビタミンB2を多く摂る必要があります。

動脈硬化症や老化の原因となる、有害物質の過酸化脂質が体内で出来るのを防ぎます。

ビタミンB1とB2、ビタミンB3とも呼ばれているナイアシンに抗ガン作用がある事はよく知られていることです。

 

◆タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6

ビタミンB6 はタンパク質の代謝になくてはならない非常に重要なビタミンの1つです。

皮膚、髪の毛、歯を健康にし、成長促進する作用があり、免疫機能を維持します。

不足すると、皮膚炎、口内炎、湿疹やじんましんなどの症状が現れ、アレルギー症状が出やすくなります。

また、ホルモンバランスの崩れもビタミンB 6不足です。

ビタミンB 6不足の初期症状は、指先のしびれ、チクチク感です。

B6不足が進行すると、指関節が硬くなり、曲げ伸ばしがしづらくなります。

握力や手の力が低下してしまうので、物を持ったときに落としやすくなります。

さらに、ふくらはぎのこむら返りにも関係しています。

 

◆赤血球の生成を助けるビタミンB12と葉酸

ビタミンB12と葉酸は、赤血球が正常に分化するのを助ける作用を担っています。

これらが不足すると造血に支障が出て、異常な大きさの赤血球ができたり、赤血球の数が減少することで治りにくい悪性貧血になりやすくなります。

葉酸不足だと免疫力が低下し、病気になりやすくなります。

葉酸は妊娠中や授乳中に不足すると、胎児や乳児の発育不全を引き起こすことがあります。

葉酸は野菜に多く含まれていますが、葉酸を効率よく働かせるためには、動物性の食品に多く含まれるビタミンB12と一緒に取る必要があります。

ビタミンB12の不足が原因で不調を感じている人は意外と多く、菜食主義者、胃切除後の患者によく見られます。

 

◆ストレスに抗い免疫力を高めるビタミンC

ビタミンCは柑橘類に含まれているので、いちばん馴染み深いビタミンです。

しかし相当多くの量を摂取しない限り不足になります。

身体がだるい、疲れやすい、風邪をひきやすいのは、潜在的な慢性ビタミンCの不足が疑われます。

ビタミンCはストレスから体を守る、コルチゾールというホルモンを合成するのに使われています。

このコルチゾールを分泌しているのは、腎臓の上にある小さな副腎です。

体にストレスが加わると速やかにホルモンの分泌量を増やします。

ストレスとは精神的なものだけではなく、病気や外傷、暑さ寒さなど、私たちの身体にとって不快な刺激をさします。

副腎からのホルモン分泌は、そうしたストレス全般に対して増加します。

またビタミンC不足になると、ATPの合成、脂肪酸燃焼、コラーゲン合成に手が回らなくなり、エネルギー障害、代謝障害が生じます。

ビタミンCの効果については、30以上の疾患の予防、治療に有効であるとされています。

ガンの患者に大量のビタミンCを投与する療法はよく知られています。

心疾患に対しても有効で、2000mgから3000mgのビタミンCを服用すれば心疾患を80%軽減できるとまで言われています。

加えてよく知られている効果としては、ビタミンCはインターフェロンと抗体を増やして風邪を予防します。

特に風邪のひき始めには、毎時間1000mgを6回服用すれば、症状を85%軽減できると言われています。

今やビタミンCの摂取量を最適化することで健康状態も最適に保たれます。

ビタミンCはもはや「効くか効かないかという論争の的」となるような療法ではありません。

脳出血予防、脳梗塞予防、狭心症予防、骨折予防、外傷からの回復、手術の傷からの回復、歯科疾患からの回復などすべてにおいてビタミンCが必要となっています。

《ビタミンCの1日の推奨量》
1000mg〜3000mg

 

◆若返りの抗酸化ビタミンE

ビタミンEは、別名「トコフェロール」と呼ばれており、血管の膜を守って老化を防ぐことから「若返りビタミン」と言われています

ビタミンEには天然型のD型と合成型のDL型があります。

天然ビタミンEであるd.αトコフェロールを最も多く含むのは小麦胚芽です。

日本人はあまり口にしませんし、他に充分に量を取れる食品は少ないことから、多くの人がビタミンE不足に陥っています。

サプリメントのビタミンEは必ず表記を確認して、天然の方を選択するようにしましょう。

ビタミンEが不足すると呼吸で得た酸素の43%が「不飽和脂肪酸の自動酸化」のために浪費されてしまいます。

その結果血液中の不飽和脂肪酸が参加し、血液の粘度が増して血流障害を引き起こします。

ビタミンEがあれば、酸素、ビタミン、ミネラルのミトコンドリア内への取り込みが改善します。

つまりビタミンEは、ビタミンB群とビタミンCの効果を強める働きがあるということです。

ビタミンEを摂ることで、ビタミンBとビタミンCの効果が2倍になります。

《ビタミンEの1日の推奨量》
400〜800IU

 

◆骨を作り免疫力を上げ感染症を予防するビタミンD

多くの人にとっては、ビタミンDの主な供給源は太陽の紫外線(紫外線B波)になります。

ビタミンDの主な働きはカルシウム代謝の調節です。

小腸からのカルシウム吸収を高め、腎臓から尿への排出を抑えます。

骨から血中へのカルシウム放出を高めることによって、血中のカルシウム濃度を高める作用があり、骨の生成や強化につながります。

骨粗しょう症にかかった人は、血中ビタミンD濃度が低いことがわかっています。

ビタミンDの骨への働きはよく知られています。

しかしそれだけではなく、近年の研究を総合すると、ビタミンDは100種類近い疾患を改善させることが明らかになっています。

多くの種類のがん、心臓疾患、糖尿病、細菌感染症、ウィルス感染症、自己免疫疾患、神経性難病、認知症などこれらを予防し、改善する効果があり、身体能力を向上させる役割があります。

さらに免疫力の向上、妊娠しやすい体作りなどに有効であることも明らかになっています。

ビタミンDを20000IU摂取することで花粉症が劇的に治ったという報告もあります。

ビタミンDは日光に当たることで生成されます。

日光浴でビタミンDを合成するためには、4月から9月までの期間の10時~14時の間、最低15分間は日光に当たる必要があります。

現在は、新型コロナウィルスの影響で、ビタミンDによる感染リスクの低減効果にとても関心が集まっています。

ビタミンDは、免疫系の暴走であるサイトカインストームを避ける働きを持ちます。

免疫には生まれながらに備わっている自然免疫と、病原体や毒素などの異物と接することにより得られる獲得免疫がありますが、ビタミンDは両方の免疫系にプラスの作用をもたらします。

新型コロナウィルス対策としては、同じく抗ウィルス作用を持つビタミンCとセットにすることで、なくてはならないビタミンと言われています

《ビタミンDの1日の推奨量》
5000〜10000IU

 

◆目や口の粘膜、上皮を守りガンを予防するビタミンA

視力の維持に欠かせない脂溶性ビタミンで、不足すると夜盲症になることで知られています。

粘膜、上皮の健康維持、抗酸化作用、がんの予防にも必要となるビタミンです。

口や鼻、喉、肺、胃腸等で外界に接している粘膜を上皮細胞といいます。

ビタミンAは粘膜の免疫機能を正常に働かせ、口の渇き、口内炎、喉の腫れを防いでくれます。

粘膜は健康に保たれると、ウィルスや細菌の侵入から体が守られます。

風邪にはビタミンCが有名ですが、ポーリング博士は、風邪の治療には、「急性期にはビタミンA、慢性期にはビタミンC」と言っています。

《ビタミンAの1日の推奨量》
10000IU

 

「分子栄養学」の内容についてご紹介しましたが、さらに詳しい内容は、96歳まで現役でご活躍された、三石巌先生の著書がたくさんありますのでご参考になさってみてください。

また、オーソモレキュラーの情報を次にご紹介しておきます。

 

各栄養素の詳しい説明については、こちらよりご覧になってください。

たんぱく質について

ビタミンB群について
タミンCについて
ビタミンDについて
ビタミンEについて
ビタミンAについて

鉄について
亜鉛について
マグネシウムについて