「安静」という落とし穴には気をつける!

●   「安静」という落とし穴には気をつける!

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

昨日の教室でお話をさせていただいた内容をご紹介いたします。

よく耳にする言葉があります。

「安静にしていなさい」

体調の悪いときにはじっとして動かない状態で体を休ませて回復を図ることを指しています。

 

しかし、本当でしょうか?

安静にするのはよほどのことがない限りありません。

絶対安静!

期間にもよりますが、そのような人はほんの僅かです。

 

生命にかかわるような事態でない限り、「安静」という言葉を鵜呑みにすると、安静にしたがうえに逆効果を招くようなことが起きます。

今では外科のオペをした翌日から歩かせます。

点滴を持ちながら歩いている患者さんを見かけたことはありませんか。

 

まず動かないと体の力が落ちます。

体の機能からみても、動かさないと動かなくなります。

廃用症候群です。

これは法則です。

老若男女にかかわらずそのとおりになります。

どんなところでも動くところは動かしましょう。

たとえベッドで寝たきりになっても動かせるところは動かします。

そうすれば寝たきりになることもないのです。

 

そして、「安静」が良い、休ませることが良いと思い込んでいる人がいます。

どこか具合が悪いと、あるいは痛みがあると、体全体の動きを止めてしまっている人がいます。

あるいは体の部分全体を動かさなくなります。

 

体全体のありとあらゆるところが具合が悪い人はいません。

体の一部が具合が悪かったり、体の一部に痛みがある人が殆どです。

人は少しでも不調があると、特に痛みがある場合はそうですが、その部分に意識が向かい、さらにその部分が自分の全体であるかのような錯覚をし、体全体が不調であるように思い込みます。

これは、私という存在がそのように思い込むのですが。

本来そのようなことはないわけです。

実際に目は見えているし、耳も聞こえる、呼吸も出来る、声も出して話せる、食事もできる、歩ける、心臓だって動いています。

問題なく動いている箇所のほうが多いと思います。

 

体に痛みがある場合があります。

肩が痛い、腕が痛い、手首が痛い、首が痛い、腰が痛い、膝が痛い、足首が痛いなどなど・・・・

肩を例に出しますと、肩に痛みがあると、肩の動きのすべてを止めて安静にしている人が多いです。

例えば五十肩で腕が上がらない人がいます。

そのような方でも、腕が上には上がらなくても、前に伸ばせる、横に上げることが出来る、後ろに伸ばせるなど、上以外の方向には動きます。

動かして痛くない方向にはしっかりと動かしておきます。

またそのほうが早く回復します。

痛みが長引いている場合は、専門の治療家のところで診てみらいながら、ご自分で動かせる方向に動かします。

痛みの箇所と痛みの原因が一致していない場合があります。

特に年齢を重ねれば重ねるほど、動かさないと体が固まり動かなくなります。

動かさないで「安静」にして、放っておいても自然に治るというものではありません。

これが「安静」の落とし穴です。

 

これは本当に気をつけていただきたいところです。

体全体を安静にしなければならないのは、重体や重症の人以外はありません。

たとえベッドや布団で寝ている状態であっても動かせる箇所は動かすと、血流がよくなり、体の力が高まります。

体の機能が衰えずに維持できます。

これが寝たきりを防ぐポイントです。

「安静」という思い込みの落とし穴にはくれぐれもお気をつけください。

 

ご希望の方には、パーソナルレッスンで動かし方のアドバイスをさせていただいております。

ホームページのお問い合わせよりご連絡ください。

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。