夏休みの「疲労解消」について! [ 健康スタジオ横浜 ]

●夏休みの「疲労解消」について!

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

早い方では今週木曜日の「山の日」から夏休みに入る方もいらっしゃることと思います。

夏休み、夏季休暇、夏期休暇、夏期休業、お盆休みなど様々な呼び方があります。

日本の場合は、昔からの風習で、お盆休みで一斉に休むといった傾向が強いようです。

いちばん混雑して高い時期にみんな一緒に休まなくてもいいのに、と思ってしまいますが、とにかくみんな一緒の「世間教」が夏休みにまでしみ込んでいます。

とにかく、子供が夏休みなので、家族でどこかに行くといった過ごし方もあります。

体を休めることのできる休養は、優先順位的にはかなり下になるようです。

 

1978年といえば今から44年前のことですが、当時の厚生省が、すでに「運動・栄養・休養」が健康のための要素と定めています。

これは基本中の基本であり、身体のエネルギー(気)の量と質をつくっていくためにも、3つの生活習慣を調えておく必要があります。

以上の3つの中でも、「運動」や「栄養」については研究が進み、一般の方に入ってくる情報も多いのですが、なぜか休養に関しては体系化された情報はほとんどありません。

そのため、いまだに休養することがあまり重視されず今にいたっています。

 

休養とは、体を“休ませ”て“養う”ことと書きます。

仕事でも家事でも、パフォーマンスがしっかりと発揮でき、楽しい生活を送るためにも “休養”の質を見直す時期がきていると思います。

そもそも、

「疲労とは何か?」

という基本的なことからおさらいをしておく必要があります。

 

「日本疲労学会」による疲労の定義を簡単に示すと次のようになります。

「過度に体を動かしたり、頭を使ったりすることで『休みたい』と感じ、活動能力が下がる状態」

をいいます。

 

どんな人でも、日常生活を送るうえで、ストレスからの疲労は生じます。

そのストレスを押し返す体力や精神力は、成長するとともについてきて、やがて身心が強くなっていくものです。

ところが、これを押し返すことができないと、疲労状態になっています。

 

「疲労」には次の3段階があります。

・「急性疲労」
・「亜急性疲労」
・「慢性疲労」

 

 

最初の「急性疲労」は、1日眠れば疲労が取れる程度のもので、何の問題もありません。

しかし、疲れが蓄積してくると、どんなに寝ても回復が追いつかなくなります。

そして、重度の「慢性疲労」になると、日常生活を送ることもままならなくなり、「慢性疲労症候群」という状態になることもあります。

疲れすぎると体の疲労のセンサーも衰えてきます。

歩きすぎなど、現実的に体が動かなくなるのが「疲労」で、その疲れを自覚するのが「疲労感」です。

 

健康な方は、この「疲労」と「疲労感」を同時に感じていて、どちらかが減退すれば、もう一方も止まります。

たとえば野生動物は、走りすぎたら動くことをやめ、休息します。

「疲労」と「疲労感」が一致しているからです。

しかし、人間は脳が発達してしまったため、体の声に耳を傾けるよりも、思考の中の“使命感”や“モチベーション”のほうを優先するようになりました。

唯一のリアリティーを持った体の感覚よりも、実体のない思考を優先することによって疲労感を隠し、疲れていても無理をして動いてしまいます。

 

ただし、そのまま走り続けるのは危険です。

もっと体の感覚に意識を向けて、身体が疲れたり、疲れを感じたら、意識的に休むべきです。

そのためにも、普段から身体の感覚に意識を向ける、「気功」「ヨーガ」などゆっくりと行い、身体の感覚をつかみ取ることができるセンサーを育ててまいりましょう。

 

それでは、疲労はどうやって起こるのでしょうか?

ストレスは、ストレッサーと呼ばれる外的な刺激によって、肉体や精神が歪み、それがストレスになり、疲労が蓄積します。

この疲労の蓄積が続くと、自律神経が乱れ、過緊張(リラックスできずに常に興奮している状態)が続きます。

さらに進むと神経系、内分泌系、免疫系に変調をきたし、病気に至るので、自律神経の乱れの段階で休養を取ることが望ましいといえます。

 

もっと体の感覚に意識を向けて、身体が疲れたり、疲れを感じたら、意識的に休みましょう。

そのためにも、普段から身体の感覚に意識を向ける、「気功」「ヨーガ」などゆっくりと行い、身体の感覚をつかみ取ることができるセンサーを育ててまいりましょう。

 

こちらの記事もご参考になさってください。

「疲れたら休むのは当たり前」

 

最後までお読みくださりありがとうございます。