現代社会がもたらす疲労とは!

現代社会がもたらす疲労とは!

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

現代社会は様々な刺激の宝庫とも言えます。

刺激の多さから処理をしきれずに、脳や体が悲鳴をあげています。

さて、疲労とは?何でしょうか?

私たちは日常生活を送る中で、仕事や運動、ストレスなど様々な場面において、だるい、かったるい、しんどいといった感覚で疲れたと感じることがあります。

これは脳から

「これ以上、運動や仕事などを続けると、体に害が及ぶよ」

と言う人間の生体におけるアラーム(警告)で、痛みや発熱とともに「3大生体アラーム」の1つと言われています。

痛みや発熱などが起こると、結構多くの人が鎮痛剤や風邪薬などで抑え込もうとしますが、疲労はこれらに比べて危機感を感じにくく、対処しきれていないことが多いといえます。

 

また、疲労は「疲労」と「疲労感」に区別して用いられることがあります。

疲労
心身への荷重負荷により生じた活動能力の低下をいいます。

疲労感
疲労が存在することを自覚する感覚。

 

日本は勤勉を美徳とする考えが今も根強く存在しており、他国に比べて仕事に費やす時間が長いことが疲労大国と言われる要因であると考えられています。

残業や休暇がとりにくいなど、文化の価値観から休みにくく、疲れを溜め込んでしまう傾向にあります。

疲労感は数値化できない上に、感じにくいため、たかが疲れと軽視せず、自分に合った方法で対処していくことが大切です。

 

現代は、スマートフォン、パソコンやテレビなどによって日々あらゆる情報を受け取っています。

私たちが1日に触れる情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分とも言われています。

そして、それらの情報は視覚、聴覚を通じて、すべて脳に伝達され、言葉によって解釈や意味付けがされています。

この解釈と意味付けによって心・マインドが作られています。

そのため、私たちの脳は、気づかないうちに疲労が蓄積しています。

また、リモートワークや長時間のデスクワーク、仕事での人間関係から受ける精神的苦痛などから疲労を感じることもあります。

 

情報過多による疲労

情報過多よる疲労は、「脳疲労」とも呼ばれ、情報が溢れる現代社会の問題となっています。

通常伝達された情報は脳で処理を行い、必要な情報とそうでない情報に振り分けられますが、その中心となるのが前頭前野が担うワーキングメモリーと言う働きです。

ワーキングメモリーは、入ってきた情報を一時的に脳に保存し、優先順位をつけて処理をします。

しかし、ワーキングメモリーが同時に処理することができる情報は、約5個から7個と言われており、それほど容量が多いわけではありません。

そのため、一度に多くの情報を処理しなければならない環境にある現代は、ワーキングメモリーの容量が不足することで、脳疲労が起こりやすくなると考えられます。

その結果、集中力が欠ける、ミスが生じやすくなるなどといった症状は、この脳疲労が原因と考えられます。

長時間のデスクワークでほとんど動かないにもかかわらず、1日の終わりに疲れを感じる事は無いでしょうか?

これは、長時間同じ場所から動かないでいることから生じる。肉体的ストレスに加え、仕事のプレッシャーや人間関係などの精神的ストレスが加わることで、交感神経が刺激され続け、自律神経が乱れ疲労を感じるようになると言われています。

また、日常のストレスにより、不安や恐怖などを感じると、側頭葉の内側にある「扁桃体」の働きが活発になります。

扁桃体は、情動と感情の処理や直感力、ストレス反応の役割を果たしており、主に不安や緊張、怒りなどのネガティブな感情に変わっています。

偏桃体は前頭前野により制御されており、ストレスが加わると前頭前野が前頭体の働きを抑制し、情緒安定させようとします。

しかし、過剰なストレスにより扁桃体が働き続けると、前頭前野の制御が辛くなり、些細なストレスにも過敏に反応し、慢性的なストレスや脳疲労を招くと言われています。

 

まず、情報過多は目や耳から受け取りたくもないにも関わらず、見させられてしまう、聞かされてしまっています。

目から入る情報が特に多いので、時間があれば意識して目を瞑るようにしましょう。

また、イヤホンをつけて音を遮断するようにしましょう。

現代の日本はどこに行っても静かなところがなく、絶えず様々な音を聞かされています。

脳に静寂を取り戻しましょう。

言葉が浮かんでこない脳の状態になることによって、脳疲労をコントロールすることが出来ます。

「気」のトレーニングは、脳に静寂を取り戻すための格好のトレーニング法です。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。