睡眠は瞑想と一緒!睡眠負債国家日本は大きな損失を抱えている

睡眠は瞑想と一緒!睡眠負債国家日本は大きな損失を抱えている

健康スタジオ横浜の内藤です。

本日もご訪問くださりありがとうございます。

 

厚生労働省から昨年末に健康に関する興味深い情報が出されています。

1.歩行「1日60分以上」、筋トレ「週2~3回」で健康に!国が推奨へ

2.年代別の「睡眠ガイド」を作成

 

当スタジオでも健康な身体づくりのためには、運動、栄養、睡眠が必要だと前々から発信してきましたし、気のトレーニングの基礎もまったく同じです。

運動に関しては、二極化しており、運動を習慣化している人と運動をしていない人が極端に分かれています。

食事、栄養に関しては、カロリーベースではオーバーですが、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの必要な栄養素については不足しています。

そして、もうひとつの日本人の睡眠事情について、今回はお伝えをしようとかと思います。

 

人間は生命を維持していくために、起きている時と眠っている時の2つのパターンを交互に繰り返しています。

1日の約1/3は寝て過ごしていることになります。ですから人生の1/3は眠っているわけです。

睡眠中には成長ホルモンが分泌されたり、免疫力がアップして体の各組織が修復されたり、日中の情報が脳の中で整理、定着されたりすることが分かっています。

しかし睡眠が足りないと、体の機能が十分に働かずにパフォーマンスが落ちて、不調が表れやすくなると考えられています。

十分な睡眠をとることが健康にとっては大変重要です。

 

日本では眠りが少し足りない程度では大した問題ではないと軽く考えている人が多いようですが、睡眠不足は昼間の集中力の欠如や判断力の低下、重大事故にもつながる恐れがあります。

特に60歳以上の方を調査した結果、77.5%もの人が睡眠に満足していないことがわかっています。

昨今の車による高齢者の事故などは、表には現れませんが、実は睡眠の質の低下や薬物の接種などが大きく関係していると考えています。

良質の睡眠がとれていないと、脳のアミロイドベータの排出が上手くいかずに、認知症のリスクが高まるとも言われています。

 

睡眠時間には個人差があり、国や地域によっても異なりますが、ある調査による世界各国の睡眠時間を比べてみると次のとおりとなります。

・フランス  8.7時間

・アメリカ  7.5時間

・中国    7.1時間

・日本人   6.6時間

先進国でも最下位にランクされています。

圧倒的に睡眠時間が少ないことがわかります。

さらに、睡眠時間が6時間未満の日本人が約40%もいると言われています。

 

日本人の睡眠時間は年々短くなっており、ここ20年ほどで深夜まで起きている人が増加傾向にあります。

1960年代には、60%以上の人が22時までに寝ていましたが、2000年になると20%まで下がっています。

さらに都会に住んでいる人ほど睡眠時間が短いといったデータもあります。

今では90%の人がベッドや布団に入るのがが午前1時近くといった有様です。

東京都民の平日の平均睡眠時間はなんと5時間59分です。

世界と比べてみてもいかに眠らない人の集まりかがわかります。

 

日本人の睡眠時間が少なくなった理由は多々ありますが、大きく分けて次の3つが原因と言われています。

理由がわかれば改善方法もおのずとわかります。

日本人の睡眠時間が減った理由

1.長時間労働

2.長時間通勤

3.スマホ、パソコンの使い過ぎ

 

睡眠の専門家の間では、睡眠が足りない状態を睡眠不足と言うのではなく、「睡眠負債」と呼んでいます。

睡眠不足が長く続く状態は、借金がたまって返済が滞り、首が回らなく事と同様です。

ひどくなると脳も身体も思うようにコントロール出来なくなり「眠りの自己破産」を引き起こすことがあります。

まさにこのような睡眠時間が足りない状況を「睡眠負債」と呼んでいます。

国家的な大きな損失ともいえます。

 

不眠症とは、寝付けなかったり、良質な睡眠が得られなかったりすることで、日中に眠気を催したり、倦怠感や集中力の低下、意欲や食欲の低下など、身体や心に不調が表れる状態です。

生活習慣病や認知症も睡眠の質の低下との関係が指摘されています。

 

そして、夜更かしや睡眠不足はいちばん気・プラーナといったエネルギーを損ないます。

眠りを軽く考えてはいけません。

昼間でもちょっとした時間があれば目を瞑りましょう。

時間が取れる方は、15分~30分程度、椅子に座って昼寝をしましょう。

スマホを見ている場合ではありません。

SNSは休憩ではありません。脳の過剰緊張の持続です。

 

睡眠不足は臨床上200種類の疾患の原因になると認識されていますので、睡眠障害があるようなら早めに治療を受けることをおすすめします。

その前に、まず夜更かしや寝不足となる生活習慣を自ら改めましょう。

もっともっと眠りましょう。

良質の睡眠はこれ以上ないくらいのクスリと一緒です。

変なクスリを飲むよりもよっぽど安価で効果バツグンです。

 

さらに、

良質の睡眠がとれていれば、実は瞑想は必要がないともいえます。

最高の脳の休息だからです。

 

そして、

睡眠と瞑想は一緒ともいえます。

眠ろうとしても、瞑想をしようとしても、出来るものではありません。

頑張って出来るものではありません。

睡眠も瞑想も状態を指していますので、その状態になるためには、事前の仕込みが必要です。

しっかりとした睡眠がとれていない人にとっては、瞑想によって脳を休息させることが必要になります。

ですから現代人には瞑想が必要であり、米国の企業などが積極的に瞑想を取り入れていることからもわかります。

睡眠と瞑想の事前の仕込みについては、後日お話をしたいと思います。

 

とにもかくにも、たっぷりと眠りましょう。

睡眠負債国家を返上することで、日本人の健康状態も必ず上向くと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうごぜいます。